Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1311回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、5月15日に公開された映画『正直不動産』と『Erica -エリカ-』をご紹介します。

画像を見る(全13枚) (C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画「正直不動産」製作委員会
映画『正直不動産』唯一無二のハートフル不動産コメディがスクリーンに登場
「ビッグコミック」で連載中の人気漫画を原作に、痛快ビジネスコメディドラマとして大きな話題を集めた『正直不動産』。2022年に放送されて以降、続編となるシーズン2、2本のスペシャルドラマを経て、ついにファン待望の映画版が完成しました。
ひょんなことから“嘘がつけなくなってしまった”不動産会社の営業マン永瀬財地が、正直さと誠実さだけを武器に、さらなる不動産業界の闇に斬り込みます。
映画『正直不動産』のあらすじ
かつては“ライアー永瀬”と呼ばれるほど、嘘もいとわず営業成績を勝ち取っていた永瀬財地。ところが地鎮祭の準備中に祠を壊してしまった祟りから、嘘をつこうとすると風が吹き、本音しか言えなくなってしまった。
嘘をつけないせいで契約が破談になることも、しばしば。それでもカスタマーファーストがモットーの後輩・月下咲良や仲間たちに助けられて、“正直営業”に邁進している。
そんな永瀬と月下は、嘘と陰謀が渦巻く巨悪な不動産問題に直面する。元同僚で不動産ブローカーの桐山貴久が進める、謎の大規模開発計画。そして、ライバル会社であるミルヴァ不動産が仕掛ける悪質かつ巧妙な史上最悪の地上げ。
不動産を巡る様々な思惑や人間模様が絡む、かつてない難題と「正直」に向き合う永瀬だが……。
映画『正直不動産』のみどころ
主人公・永瀬財地役は、もちろん山下智久。映画主演は、なんと8年ぶり。そして、2026年はデビュー30周年というアニバーサリーイヤー。嘘がつけない体質になってしまった営業マンという当たり役を自在に演じ、さらなる魅力を発揮しています。
そして永瀬の相棒・月下咲良役は、ドラマ版でも山下智久との息の合った芝居が好評だった福原遥。数々の難題と向き合っていく永瀬と月下の名コンビぶりにも注目です。
また桐山貴久役の市原隼人をはじめ、泉里香、長谷川忍、見上愛、松本若菜、ディーン・フジオカ、大地真央、倉科カナ、高橋克典、草刈正雄といった、ドラマではお馴染みのメンバーが再集結。シリーズ初の劇場版に華を添えています。さらに映画版のゲストとして、吹石一恵、岩﨑大昇(KEY TO LIT)が本シリーズに初参戦。
本作の中でもハートフルなエピソードパートを担っていて、ごく身近で起こりそうな人情噺に心を打たれる人も多いことでしょう。
桐山と永瀬の再会を軸に、海外不動産詐欺、農地の転用、立ち退きトラブルなど、様々な不動産問題を織り交ぜて構成された本作。そこには、正直にまっすぐ生きる人へのエールが根付いており、ドラマシリーズから受け継がれるハートフルな作風となっているので、ファンならずとも楽しめること間違いなし。
笑って泣いて、スカッとして。そして、目からウロコな不動産知識も身につけることができる!? 正直すぎる男が辿り着く結末は、スクリーンでご覧ください!
『Erica -エリカ-』それでも、あの人を愛することができますか?
彼女いない歴23年の飯笹辰樹。スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送っていた。
ある日、カフェで働く美しい女性・溝川エリカに一目惚れした辰樹は、足しげく店に通ううちに距離を縮めていく。やがてエリカが同棲中の恋人・黒石亮からの暴力で苦しんでいることを知ると、自分が彼女を守りたいと思うようになり……。
全国最大の学生映画の祭典となる東京学生映画祭で審査員特別賞を受賞した自主映画「連鎖」を原案に、宮岡太郎監督が劇場長編映画としてセルフリメイクした 『Erica -エリカ-』。先が読めないサスペンスフルな展開に、終始ハラハラドキドキ。人が恋に落ちる瞬間、愛に溺れていく過程が丁寧に描かれていて、さらなる恐怖を煽ります。
そして何よりも、タイトルロールであるエリカがサイコすぎる! ホラー映画が豊作な近年。その中でも特筆に値する、良質なジャパニーズホラー作品です。

(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)2026 映画「正直不動産」製作委員会
<作品情報>
映画『正直不動産』
2026年5月15日(金)から全国公開
出演:
山下智久
福原遥
市原隼人 泉里香 長谷川忍 見上愛 松本若菜
西垣匠 伊藤あさひ 財津優太郎 馬場徹 松田悟志
山﨑努 吹石 一恵 岩﨑大昇(KEY TO LIT) やべきょうすけ 福士誠治 吉澤健 市毛良枝ディーン・フジオカ 大地真央 / 倉科カナ 高橋克典 草刈正雄
原作:大谷アキラ(漫画)夏原武(原案)水野光博(脚本)『正直不動産』(小学館「ビッグコミック」連載中)
監督:川村泰祐
脚本:根本ノンジ 音楽:佐橋俊彦
制作プロダクション:NHKエンタープライズ テレパック
製作幹事 / 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館(C)大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト https://shojiki-movie.jp/

(C)2026「エリカ」製作委員会
<作品情報>
Erica -エリカ-
2026年5月15日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
出演:望月歩 林芽亜里 高尾颯斗 葉月くれあ 小泉萌香 藤原樹
監督:宮岡太郎
脚本:井上テテ
撮影:山本周平
配給:S・D・P
制作:MMJ
製作:M×2films 東京彼女films S・D・P 東映ビデオ
(C)2026「エリカ」製作委員会
公式サイト https://erica-movie.com/
連載情報

Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/






















