ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（7月11日放送）に数量政策学者の高橋洋一が出演。復興に関する公共事業への補正予算や国庫補助率の仕組みについて解説した。

【西日本で大雨】7月豪雨非常災害対策本部の会議であいさつする安倍晋三首相＝2018年7月8日午前、首相官邸　写真提供：産経新聞社

安倍総理が今日岡山県の被災地を視察～ヨーロッパ・中東訪問はキャンセル

西日本を中心とする大雨の被害を受け、総理は今日、岡山県の被災地を視察する。政府は被災地への支援物資に、2018年度予算の予備費からおよそ20億円を当てることを決定。近く、西日本豪雨を激甚災害に指定する方針。

飯田）今日は岡山県内。その後は順次、広島や愛媛の被災地も視察していくそうです。これに関して総理は、今日からヨーロッパと中東を訪問する予定だったのをキャンセルしたということです。

高橋）政治家ですからね。重要なのはやはり国内の話なので、どこの国でも一緒ですが、そういうときは仕方ないことですね。

激甚災害に指定された場合国庫補助率が上がる

飯田）未曾有の大災害となったわけですが、これを復興させるにあたり、「まずは予備費から」は一時的なことですか？

高橋）当然ですね。あと、こういう関係の公共事業ができるのですが、私は昔財務省にいたときに地方の部局で部長をやっていたのですが、こういうときにすぐに駆けつけて「これは公共事業ができるか？」と予算執行をする係があってやるのです。そういうときは「みんな何でもオーケー」でやっていくのが普通ですね。

飯田）それに関してすぐに補正予算を組んだりする手続きが必要なのですか？

高橋）補正予算は組まなくても、賄えるのです。ですが、「現場で国費が出るか出ないか」はけっこう重要な話ですので、そういうときは現場で全部オーケーにするということを私はやりましたね。

飯田）今回の件に関してはそれをやっているのでしょうかね。

高橋）した方がいいですよ。どうせ、激甚災害指定にするのでしょう。当然補正予算も組んでいいと思います。

飯田）激甚災害に指定されると、国庫の補助率が少し上がる？

高橋）上がります。普通は6、7割ですが、8、9割になります。

飯田）では、ほぼ国庫で持って、復興をやると。

高橋）逆に言うと、補正予算を組んだら、全額を国庫で持ってもいいですけどね。それは別にいくらでもできますが、こういうときに、妙に地方に負担させるのも気の毒な話ですから。このような何十年に1回という大災害のときには国がやってもいいとは思います。

飯田浩司のOK! Cozy up！
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