西日本豪雨~被害が甚大だった岡山県の現在の状況
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ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」(7月10日放送)にジャーナリストの有本香が出演。西日本豪雨の被災地である岡山県で取材を続けている山陽放送・国司憲一郎アナウンサーと電話をつなぎ、現在の状況を聞いた。
西日本の豪雨、平成で最大の被害をもたらす
西日本を襲った記録的豪雨による死者の数はこれまで12の府と県で126人となり、86人の安否がわかっておらず、平成に入って最悪の豪雨災害となった。
飯田)生存率が著しく下がるとされている発生から72時間を今日、迎えます。今回亡くなられた方が多かったのは、広島、岡山、愛媛です。岡山県では倉敷市の小田川で堤防3カ所が決壊し、これまで岡山県内で36人が死亡、5人が未だ安否不明となっています。
岡山県で取材にあたっています、岡山県山陽放送、国司憲一郎アナウンサーと電話がつながっています。
国司さん、昨日はどういった取材されたのでしょうか。
国司)昨日は岡山県内で被害が大きかった倉敷市真備町の上空からヘリコプターで、町の様子を1日中、レポートしていました。
飯田)すでに現地では雨は上がっているのですよね?
国司)はい、昨日、9日に梅雨明けした中国地方ですが、豪雨から一転、厳しい日差しが1日中降り注いでいます。気温が32度近くまで上がりまして非常に蒸し暑いなかでの消防や警察による捜索活動が続いています。一時期、倉敷市真備町、2階建ての家の屋根しか見えないほどの水が溜まっていましたが、その排水作業が続き、いま水はほぼ引いたという状況です。
飯田)そうですか、ほぼ引きましたか。
有本)よかったですね。
水は引いたが、泥が堆積している状態
国司)ほぼ引いている状態ですので、避難されていた住民の方々がそれぞれのお宅に戻って、家のなかを確認している姿も見られました。しかし、あまりにも変わり果てた家のなかをご覧になって道に呆然と立ったままの方々、何もせずに相談しているような姿も上空から確認することができました。
真備町は、いまは倉敷市ですが、以前は町として独立しておりまして、水没した町のなかには、病院、真備支所、そして大型スーパー、ホームセンターなど商業施設などもたくさんあります。そこもすべて、冠水、水没した形となりましたので、昨日は大きいスーパーなどでは、水浸しになった商品をお店のなかから外に運び出す作業、そして駐車場も、駐車場なのか道なのか畑なのかわからないほどに溜まった泥を水で洗い流す作業をなさっていました。ホームセンターなどはまだ手つかずの状態で、そのまま水が引いても商品が散乱している状態のところもまだあります。
有本)水道はもう使える状態なのでしょうか。
国司)いや、水道も使えないと思われます。まだ。
有本)なるほど。
今後は砂埃などから衛生面が心配される
国司)電気ももちろん来ておりません。
ですから、夜は後片付けができないので明るいときだけ、ということにしばらくなりそうですし、水も使えませんので、家に戻ってもまだまだ非日常がしばらくは続くのではないかと思われます。
有本)暑いときですから本当は洗い流す作業だけでも先にしたいですよね。
国司)大きいスーパーなどでは、水源を確保しているところもありますが、一般のお宅はそのような設備などはありませんので、汚れた家財道具など家から運び出したりする方もいらっしゃいました。ただ、水は引いたのですが、泥や土砂がそのままあちこちに堆積しています。それが昨日1日でかなり乾いたと思われます。そうすると、今度、砂埃がその後片付けに支障をきたすのではないかと思われます。衛生面が心配ですね。
飯田)上空から見ていると黄色がかったというような、土埃が上がっている感じもあったわけですか?
国司)昨日の段階では土埃はなくて、水が引いた状態で、多分、ぬかるんでいる泥で非常に歩きにくい状態だったと思いますが、これからしばらくいいお天気が続きますので、土が固まってそれが土埃、砂埃になって、という可能性はありますね。
飯田)なるほど、わかりました。国司さん、朝からお忙しいなかありがとうございました。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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