ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（7月9日放送）に気象協会の森康祐が電話出演。これまでの雨の情報と今後の天候について解説した。

高槻市の土砂崩れ、住宅2棟が被害＝2018年7月6日午後　高槻市　写真提供：産経新聞社

雨が上がっても、土砂災害警報は続くため安心はできない

飯田）今後、気象がどうなっていくのか。気象協会の森康祐さんとつなぎます。今回の豪雨災害。梅雨前線がずっと停滞したということでしたが、現地は一旦、雨が止んだということでいいですか？

森）そうですね。現在ところどころ降っているところもありますが、ほぼ上がっています。ただ、警報の方は、愛媛県、徳島県、岡山県で土砂災害警報が残っていますので、雨が上がったからと安心していただくわけにはいきません。

飯田）地盤はかなり緩んでいますか？

森）これまでに降った雨量を見ると、高知県や徳島県、岐阜県が降り始めの量から1,000ミリを超えている場所もあるので、地盤がかなり水を吸っています。ちょっとした刺激で土砂災害が発生してしまう可能性もありますね。

今後は気温の上昇による熱中症に注意

飯田）今後ですが、またこのような雨が降る可能性はありますか？

森）今後1週間は、太平洋高気圧が勢力を強めてくるので、雨がまとまって降ることはないと思います。ただ、大気の状態が不安定になるので、ザーッと強まる雨や、雷が鳴るようなことはあるかもしれません。
もう1つ注意していただきたいのは、太平洋高気圧が覆ってくるので気温が上がります。今日の予想最高気温を見てみると、岡山が32度。広島が31度。九州では高温注意情報が出ていて、35度まで上がるところもあります。被災地の方なので、まだライフラインが復旧していないところがあって、エアコンなどが使えないところがあるかもしれません。熱中症に十分注意していただきたいですね。

飯田浩司のOK! Cozy up！
FM93AM1242ニッポン放送　月-金　6:00-8:00