7/11(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
朝倉市内のため池決壊危機、二次災害が懸念
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(拓殖大学教授・ジャーナリスト)
豪雨による被害者は25人~長期化する避難生活
九州北部の豪雨では心肺停止の状態で昨日見つかった男女3人の死亡が確認されました。また有明海で今月8日に見つかった男女5人の遺体のうち、1人が福岡県朝倉市の79歳の男性と判明し、豪雨による犠牲者は福岡県と大分県で合わせて25人になりました。
安倍総理は今日の午後に予定を繰り上げて帰国します。福岡・大分両県での犠牲者が25人に上り、今尚20人以上の行方や安否が分かっておりません。住民の孤立は解消しつつありますが、なお1,885人の非難が続いておりまして、福岡では朝倉市や東峰村で18か所、大分県は日田市で9か所の避難所に住民が身を寄せています。多くの家屋に被害が出た福岡県東峰村は仮設住宅を建設する方針を表明し、朝倉市も仮設住宅の検討を始めました。
長期化する恐れが出てきております。朝倉市で取材中のニッポン放送報道部の後藤誠一郎記者に伝えてもらいます。後藤) 今朝は朝倉市内でとても強い風が吹いています。空には低い雲が立ち込めていますので、今後の被災者の救出にヘリコプターの活動に支障をきたさないか心配な状況です。被災地では行方不明の方々の捜索が賢明に続いております。
捜索が長期化している理由のひとつが、大量に流れて来た泥のような土です。平らなところでは多いところで50センチ以上の土が流れ込んでいまして、それが乾くと固くなっています。そのため捜索活動が難航しています。昨日から始まったボランティアによる個人宅向けのお手伝いも、この泥のかき出しが主な作業です。泥は大変重く、作業を終えるのに時間がかかりそうだと話す方もいました。
それともうひとつ心配なのが、いつまた雨が降るのかといった問題です。雨については梅雨前線の影響で今日も局地的に激しい雨が降る可能性があります。昨日一部地域に避難指示が出されましたけれども、これはため池の決壊の可能性があるというのが理由です。
朝倉市内は農業用のため池が多く健在し、さらに先週の土砂崩れでいたるところに流木が積み重なったままになっています。これがいつ決壊するのか、それによって二次災害が生まれるのではないのかという危険性を孕んだ状況です。森田) 福岡県朝倉市から後藤誠一郎記者でした。昨日もため池の決壊の恐れがあるということで、650人程を対象に一時避難指示が出ていまして、今日も局地的に激しい雨が九州北部では予想されています。
高嶋) 台風災害では通過してしまえば復興に向けて動き出そうという活気がありますが。
今回は毎日のようにすごい雨が降りますから。町中の景色が変わってしまい、昔の写真と現状の映像を合わせてみると、これを勇を鼓して復活させようという気迫はなかなか出てこないと感じます。
頑張っていただきたいです。