北九州の大豪雨 今後も警戒が必要【高嶋ひでたけのあさラジ!】
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7/7(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
現時点で死者は6人に
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
福岡県と大分県で記録的な豪雨
現在の予測技術では事前に捉えることは難しい「線状降水帯」記録的な豪雨に見舞われた九州北部の福岡県と大分県で昨日、心肺停止の状態で見つかった3人の死亡が確認され、今回の豪雨で死亡した人は6人となりました。また道路が寸断されておよそ700人が孤立している他、複数の安否不明者の情報もあり、自衛隊や消防などが捜索や救助活動を続けています。
この時間も九州北部、福岡・大分の一部では激しい雨が降っている模様です。
今回の九州北部の福岡・大分両県での豪雨でこれまでに6人の死亡が確認されました。福岡県の朝倉市では流木などに埋もれた66歳の男性の遺体が見つかった他、倒壊した家屋の近くで心肺停止の状態で見つかった80代の夫婦とみられる2人と川に流された70歳の男性も亡くなりました。また大分県の日田市では土砂崩れに巻き込まれた43歳の消防団員の死亡が確認された他、川の中で79歳の男性の遺体も見つかりました。
今尚災害に巻き込まれた可能性があったり連絡が付かなかったりしている人が福岡・大分両県で少なくとも19人にのぼっています。また寸断された道路の復旧作業など、孤立した集落の解消に向けた動きも進んでいる状況です。大分県の日田市小野地区では川沿いの高さおよそ600メートルの山が崩れまして、大量の土砂がわずか数秒間で川を隔てた対岸の集落を飲み込んだということです。山崩れは強烈な風圧を伴って、津波のように襲い掛かったということです。
この小野地区では大量の土砂が川の流れを塞いだ為に水が溢れて住民ら70人弱が一時孤立しまして、昨日の午後になって自衛隊のヘリコプターに救助されました。救助されたある男性は「家の周りに水が流れて来て大変だった。とにかく疲れた」と話しておりました。一方自治体の対応ですが、福岡県朝倉市は一昨日の午後2時10分に大雨警報が発表されると同時に災害警戒本部を設置しまして、その16分後には市内全域に避難勧告を発表するなど5年前の九州北部豪雨を教訓としまして、早期避難が必要だと判断し市民の対応も迅速だったということです。
ただ今回のような積乱雲が次々と発生します「線状降水帯」というのは地形や気象条件の僅かな違いなどでその積乱雲の発生場所が変わるということで、現在の予測技術では事前に捉えることは難しいということです。
九州北部地方では明日にかけても断続的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
1時間不在の稲田防衛大臣批判は見当違い高嶋)稲田防衛大臣が何だか1時間弱席を外してどうのこうのというので、批判の対象になっていますけど。
森田)民間の方と防衛政策に関する勉強会に出席していたということなのですね。
高嶋)これはどうなのですか? やはりまずいことですか?
宮家)私は個人的にはそうは思いません。政治家がリーダーシップを執るときに政治判断をして政治責任を取る、これが仕事ですよね。24時間現場のオペレーションルームに張り付いたって疲れるだけですよ。ちょっと言い過ぎだなと思いますね。
1,600人態勢の自衛隊の救助活動高嶋)それから一般の方の声として「救助された方なんかが自衛隊の人になんで御礼を言わないのだろう」みたいなことを言っていて、メールでも来ていましたし。森田さん、あれはちょっと言っておく必要があると思うのですけど、編集ですよね、あれは。
森田)おそらくそうですね。
高嶋)皆感謝しますよね、そりゃあ。命取られるかもしれないときに自衛隊が助けに来てくれて、命が助かったら本当にもう「ありがとう」って言うと思うのだけども。そういう部分なんかはカットするのですよね。
森田)そうですね。自衛隊は1,600人態勢で数百人の方を救助していますからね。
高嶋)ということで、もう明るくなったので始まっていると思いますけど、復旧作業って大変ですね、こういう気象状況だと。
宮家)大変ですね。本当に辛いだろうなと思います。
高嶋)これ今は九州の北の地域ですけども、いつ何どきというものは日本全国で同じ条件ですからね。ああいうのは突然来るという非常に不純な天候に支配されるようになりました。ひとつ油断無きようにしましょう。