西日本豪雨~愛媛県大洲市・西予市野村町の肱川が氾濫した地域の現状
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ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」(7月10日放送)にジャーナリストの有本香が出演。南海放送の古谷崇洋アナウンサーと電話を繋ぎ、西日本豪雨の被害地である愛媛県の状況を聞いた。
愛媛県では25人死亡、安否不明が1人
飯田)愛媛県では宇和島市や松山市の離島、さらに今治市などで土砂崩れが相次いだほか、西予市、大洲市を流れる肱川が氾濫するなど県内で災害が起こっております。愛媛県内では25人死亡、1人安否不明ということです。ここで南海放送の古谷崇洋アナウンサーと電話がつながっています。古谷さん、おはようございます。
古谷)おはようございます。
飯田)古谷さんはどちらを、いつ頃から取材されていたのでしょうか。
古谷)私は実際に大雨が降った7日から取材活動が始まりまして、大洲市と西予市野村町の肱川の氾濫した地域を中心に取材活動を行っております。
飯田)愛媛は、7日土曜日のあたりだと、特別警報が出されたくらいのタイミング、ピークに近いところで入られたってことですか。
古谷)ピークが大体午前中くらいだったので、その時間はもうほとんどの道路が入ることができない状況でした。水が引いて、土砂が流れ、住民の方がやっと被害の状況を見に行ってこれからどうすればいいんだろうという状況の時間帯にやっとつくことができた、というような感じですね。
飯田)被害を受けたところというのはどういった様子でしたか?
古谷)愛媛も2階部分に相当するくらいまで水が来てしまったようで、木造の住宅、平屋建ての住宅なんかも、全て押し流されて、住宅の土台しか残っていない状態のお宅もあるくらいでした。比較的、岡山に比べれば水は数時間で引いたのですが、勢いや衝撃はかなりありました。木造住宅が倒れてしまって道路が寸断されていたりもしていたのですが、西予市野村町は比較的復旧作業も早く始まりました。昨日、一昨日あたりから住民の方が町に出て家財道具を出して、土砂を家からかき出してという作業が行われていました。
飯田)住民のみなさんはしっかり立ち上がって、前を向いて、というとこなんですかね。
野村高校の野球部がボランティア活動
古谷)そうですね。西予市野村町はかなり南の方で、盆地で奥まったところにあるのですが、印象的だったのが、住民の方と一緒に野村に住んでいる中高生が一緒にボランティア活動をして、復旧作業を行っていたんですね。来週から愛媛県も高校野球の県予選が始まりますが、大雨の翌日には野村高校の野球部の生徒さんが手伝いに来ていたのが印象的でしたね。
飯田)練習を中断してなんですね。
古谷)そうですね、はい。
有本)こちらはみかんの産地で、その被害があるというように聞いていますが、みかんの木も水に浸かってしまったという状態なのでしょうか。
古谷)私が取材した範囲ではそこまで確認はできませんでしたが、みかんは傾斜が強い山間部で作られることが多いので、もしかしたら肱川の氾濫ではなく、土砂災害で被害が起きているとこがあるかもしれないですね。
飯田)川の氾濫ということになるともう、家もなにも根こそぎやられてしまうっていう感じの印象ですか。
古谷)そうですね。西予市野村町ですと、被害があったのが肱川の周辺に限定はされているのですが、家財道具が押し出されて、25メートルプールくらいの大きさの集積場のようなものがあるのですが、それがいっぱいになるくらい、家財道具が押し出されてしまっているような状況です。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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