大井競馬・的場騎手が地方競馬にこだわる理由

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月13日放送)では、昨日、大井競馬場第5レースで1着となり、地方通算7152勝の最多勝を記録した的場騎手を取り上げた。

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【競馬大井】5R、シルヴェーヌで勝って地方通算7152勝を達成した的場文男=2018年8月12日 大井競馬場 写真提供:産経新聞社

地方競馬ファンが、待ちに待った歴史的瞬間が、ついにやって来ました! 昨日、東京・大井競馬場で行われたトゥインクルレースの第5レース。3歳牝馬のシルヴェーヌに騎乗した的場文男騎手は、両方のヒザでピタッと鞍を挟んで上半身を激しく上下させて、馬の闘争心をあおる独特のフォーム「的場ダンス」を披露。みごとトップでゴールを駆け抜け、これで通算7152勝に到達。先週月曜日、絶対に抜けないと言われていた佐々木竹見さんの記録に並んでから、待つこと6日。前人未踏の偉業が、所属する大井競馬で、ついに達成されたのです。

73年10月にデビューしてから、45年かけて積み上げてきたこの「7152勝」がいかにとてつもない記録か? 毎年100勝したとしても、72年かかるんです! 実は的場は、1985年から去年まで、33年連続で100勝以上を挙げており、特に、全国に乗りに行くようになった2001年からは、4年連続で300勝以上! 2002年・2003年と、40代にして、2年連続で全国リーディングジョッキーに。2007年には馬に蹴られて大ケガをしたこともありましたが、黙々と馬に乗り続け、還暦を過ぎても第一線で活躍。激しい「的場ダンス」は衰えることを知りません。

武豊らが所属し、なにかと陽の当たる中央競馬に比べ、的場が戦っている地方競馬はどうしても扱いが地味です。内田博幸・戸崎圭太のように、大井から中央競馬に移籍するケースも増えましたが、的場は南関東ひと筋。ときどき、交流レースで中央競馬にも乗りに行きますが、「大井こそ、自分が輝ける舞台」という意識があるのです。

記録達成が近付いてから足踏みが続き、

「競馬で1つ勝つことがこんなに難しいのかと思い知らされました」

と語った的場。来月、62歳の誕生日を迎えますが、今後も勝ち続けられる限り、乗り続けたいと宣言。そして的場にはどうしても達成したい「宿題」があります。それは、大井の最高峰レース「東京ダービー」に勝つこと。的場は、なぜかまだ勝ったことがなく、2着がなんと10回。「大井の七不思議」とも言われていますが、

「頑張ってなんとか。皆様にも期待していただいてますし、まだ乗りますから!」

と東京ダービー制覇を誓いました。いち競馬ファンとして、悲願達成の日が来ることを願っています! 改めて、おめでとうございました!!

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