バドミントン男子・桃田 復活のきっかけとなった須田監督のひとこと

By -  公開:  更新:

「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月7日放送)では、北京で行われたバトミントン世界選手権、男子シングルスで日本男子初の優勝を果たした桃田選手を取り上げた。

バドミントン 世界選手権 金メダル 桃田賢斗選手 桃田賢斗 桃田 賢斗

バドミントンの世界選手権から帰国し、金メダルを手に笑顔の桃田賢斗選手=2018年8月6日夜、羽田空港 写真提供:共同通信社

中国・北京で開催されていた、バドミントンの世界選手権。女子ダブルスは日本勢同士の決勝戦になり、永原・松本ペアが日本のペアとしては41年ぶりの金メダルを獲得しましたが、男子の方でもドラマがありました。

5日に行われた男子シングルス決勝で、桃田賢斗選手が、世界ランキング3位の中国・石宇奇(シーユーチー)選手を2−0で下し、男子シングルスでは日本男子初となる金メダルを獲得したのです。

桃田といえば、一昨年4月、メダルが有力視されていたリオオリンピック直前に、先輩選手と違法カジノ店に出入りしていたことが明らかになり、無期限の出場停止処分を受けました。あれから2年……。去年の5月に処分が解除になり、試合出場が可能に。銀メダルに輝いた2015年以来、3年ぶりに世界選手権の舞台に帰ってきたのです。

賭博行為が発覚する前の2015年、最高峰のスーパーシリーズファイナルを制し、

「子どもが僕に憧れるくらい、派手な生活をしたい」

と豪語した桃田。それはバドミントンの知名度を上げようと、あえて口にした言葉でしたが、不祥事発覚後は「思い上がっている」と叩かれる格好の材料になってしまいました。

謹慎処分中は、所属先のNTT東日本で、一般の若手社員と同じく朝から出社し、コピー取りや雑用など、裏方の仕事も経験しました。2016年から地域貢献活動に参加。熊本地震の被災地を廻り、子どもたちと一緒に無心でシャトルを追っているとき、「自分は、本当にバドミントンが好きなんだ!」と再確認できたことが、復帰への大きな原動力となりました。

支えてくれた周囲への感謝の思いを胸に、再び第一線に戻ってきた桃田。しかし、どこか大人しくなってしまったプレーを見た、NTT東日本の須賀監督が

「もっと桃田らしいプレーをすればいいんだぞ!」

と言ってくれたおかげで、本来の闘志むき出しのプレーを取り戻すことができました。

課題のスタミナも、好調な女子選手を見習って、遠征に炊飯器を持参するなど、食生活を見直すことで克服し、ついに世界の頂点へ。

「これで満足せず、世界中から応援されるような選手になりたい」

と語りましたが、過ちを乗り越え、人間的にも一回り成長した若き王者は、2年後、東京オリンピックでどんなプレーを見せてくれるのか、期待しましょう!

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組HP

忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。

Page top