競泳・大橋悠依 まともに練習できなかった苦悩の大学時代 

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月10日放送)では、昨日開催した「パンパシフィック水泳選手権大会」の女子400メートル個人メドレーに出場し、金メダルを獲得した大橋悠依選手を取り上げた。

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女子400メートル個人メドレーで優勝し表彰台で笑顔の大橋悠依。右は3位の清水咲子=2018年8月9日 東京辰巳国際水泳場 写真提供:共同通信社

オリンピック・世界水泳に並ぶ競泳の世界3大大会の一つ、「パンパシフィック水泳選手権大会」、通称「パンパシ水泳」が、昨日、東京辰巳国際水泳場で開幕しました。かつては、北島康介、イアン・ソープ、マイケル・フェルプスら、名だたる選手たちがこの大会で活躍し、その後のオリンピックでメダルを獲得しました。2年後の東京オリンピックに向けて、日本競泳陣のメダルラッシュが期待されるなか、女子400メートル個人メドレーに出場し、金メダルに輝いたのが大橋悠依選手です。

タイムは、4分33秒77、自己ベストから3秒近く遅れたものの、主要な国際大会で初めての金メダルを獲得。レース後は、

「もうちょっといいタイムで優勝したかったけど、ひとまず金メダルを取れてホッとしている」

と笑顔をみせました。

大橋は、滋賀県生まれの22歳、173センチという恵まれた体格から繰り出す、ダイナミックかつ美しいフォームが持ち味です。一躍脚光を浴びたのは、去年7月の世界選手権・女子200m個人メドレー。当時大学4年生だった彼女は、初めて出場した大舞台で、2分7秒91の日本新記録で銀メダルを獲得、一躍、シンデレラガールとなりました。

大橋選手の競泳人生は決して平坦ではありませんでした。6歳から水泳を始め、高校時代は無名の存在。大学は、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチが指導する東洋大学に進学しましたが、1年生の頃は、怪我や極度の貧血による体調不良が原因で、まともに練習できない日々。「絶対、辞めてやる、大学で水泳は終わり」と思っていたそうです。しかし、食事の見直しなどにより、少しずつ体調が改善。練習にも前向きに取り組めるようになると、みるみるタイムが伸びていきました。

そして昨日のパンパシ水泳・女子400メートル個人メドレー、最初のバタフライで飛び出すと、得意の背泳ぎで後続との差を広げ、最後までトップを譲ること無く最も高い表彰台に立ちました。

体調不良により回り道をしてきた遅咲きのニューヒロイン、大橋。パンパシ水泳、18日に開幕するアジア大会、その先の大舞台、2年後の東京オリンピック…彼女の活躍に期待しましょう!

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