「ちびまる子ちゃん」をアニメ化するときの“苦悩”
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「草野満代 夕暮れWONDER4」(8月28日放送)で、「ちびまる子ちゃん」に関するエピソードを紹介した。
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ちびまる子ちゃん (1) amazonより
もともと『りぼん』で連載していたエッセイ漫画でしたが、アニメ化が決まり、1990年からスタートした、小学3年生の女の子の物語は、今や国民的アニメになりました。アニメ化の話が来た時、作者のさくらももこさんは、アニメにした場合、作者は「原作と全く違う…」と失望するか怒ってしまうことが多いというウワサを聞いていたと言います。そして、出来上がった「ちびまる子ちゃん」のデモテープを見た時、案の定、さくらさんは、「もっと原作に近い絵とムードにしてほしい」と言ったそうです。アニメにするのはやっぱり難しいのか…さくらさんがそう感じていると、ある人がやってきます。それは、アニメ『ちびまる子ちゃん』の初代監督・芝山努さん。芝山さんはさくらさんに「ボクが、アニメで一番やりたいのは、人間を描くこと。」と、話しました。この言葉を聞いて、さくらさんは芝山監督とちょっとダメなところもあるけど憎めない、人間らしい『ちびまる子ちゃん』を描いてきました。そして、そんな『ちびまる子ちゃん』を28年間、支えてきたのが声優のTARAKOさん。TARAKOさん、さくらももこさんの訃報を知って、こんなコメントを出しました。「今はただ先生の分身でもある小学三年生の子に、嘘のない命を吹き込み続けることしかできないです。」
「草野満代 夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送 月曜-木曜16:00-17:40