ジャーナリストの山路徹がニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー！」（8月31日放送）に出演し、「山路徹のジャーナリスト魂！」と題して先日の西日本豪雨について語った。

垣花正アナウンサー：山路さんは、被害が大きかった、岡山県倉敷市真備町にて取材されたそうですね？

山路：あの辺りは川が決壊して町のほとんどが浸水してしまったんですが、そこで取材していると、民家のおじさんに「連れて行きたい場所がある」と言われて決壊した小田川に連れていかれたんです。そこでびっくりしたのが、小田川にびっしり木が生えていて森のようになっているんです。

垣花：確かにグーグルアースで見ると、川の部分が青く映るはずですが、緑色になっていますね。

山路：つまり木が伐採されずに放置されていて、その川の中に樹木が生い茂っているんです。今回、川が決壊した要因はバックウォーター現象で主流である小田川が逆流して溢れたからと言われています。ところが、「この森林のような樹木が川の水を流さなかった事が決壊した原因ではないか？」と地元の人たちが訴えているんです。実は以前から地元住民が川の森林化を危険視しており、伐採するよう行政に要請していたそうなんです。ですが、結局、それが進まなくて、最近ウチのスタッフが現地を確認したところ、今更になって伐採されてまっさらになっているそうなんです。だったらもっと早くやれよ！という話なんです。こうした問題はこの場所だけではなく、日本全国であると思います。異常気象で災害があちこちで起きている中で、こういった問題に真摯に向き合って検証しなければいけないと思います。

垣花正 あなたとハッピー！
FM93AM1242 ニッポン放送　月-金　8:00-11:30