9月29日(土)、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの人気ゲーム『実況パワフルプロ野球』(通称・パワプロ)のプロプレイヤーを決定する『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』のeドラフト会議が、品川プリンスホテルにて開催された。
『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』とは、eスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供し、野球ファンの拡大を目指すことを目的に、株式会社コナミデジタルエンタテインメントと一般社団法人日本野球機構(NPB)が共同で開催する、プロ野球eスポーツリーグ。NPBが統括するセントラル・リーグ6球団、パシフィック・リーグ6球団のプロ野球全12球団それぞれに、eスポーツ選手を登録し、競技タイトルを使用してペナントレースを行う新しい取り組みとなる。
この日開催した『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』のeドラフト会議では、東日本と西日本の選考会を勝ち抜いた“eドラフト候補生”36名が集結。さらに12球団の関係者たちも集結して、その場で欲しい選手を指名。ここで指名される選手各チーム3名が、共にシーズンを戦う球団のチームメイトとして決定する。
球団関係者やOB選手、マスコットたちが見守る中、壇上の選手たちは緊張した様子で結果発表を待った。
まずは指名1巡目。各球団が、テーブルに用意されたカードに、もっとも欲しい選手の名前を書いて係員に手渡す。もし指名が重なってしまった場合は、抽選によって選ばれた球団がその選手を獲得することとなり、選ばれなかった球団は再度指名し直す形となる。
1巡目では、いきなり昨年のNo.1プレイヤーであるマエピー選手に4球団から指名が集まるという事態に。
抽選の結果、見事選手を獲得した東京ヤクルトスワローズの関係者は、「前年度のチャンピオンということに加え、人格的にも優れている」と指名の理由について語った。
1巡目の指名によって決定した選手は、以下の通り。
【広島東洋カープ】ゴジラ
【阪神タイガース】ベルガモット
【横浜DeNAベイスターズ】じゃむ~
【読売ジャイアンツ】てぃーの
【中日ドラゴンズ】でらナゴ!
【東京ヤクルトスワローズ】マエピー
【福岡ソフトバンクホークス】さんらいく
【埼玉西武ライオンズ】BOW川
【東北楽天ゴールデンイーグルス】ねお
【オリックス・バファローズ】みっすん
【北海道日本ハムファイターズ】ビッシュ
【千葉ロッテマリーンズ】イッキー
続く2巡目では、オリックス・バファローズが、偶然にも元オリックス・バファローズの選手として活躍したイチロー選手と名前が同音である、いちろー選手を指名したことで会場が沸いた。また、ねお選手を指名した東北楽天ゴールデンイーグルスのOB選手・永井怜は、指名の理由について「ねお選手は見た目もイケメンですから」と話し、選手として人気を集めるためには技術もルックスも大事であると語った。
2巡目の指名によって決定した選手は、以下の通り。
【広島東洋カープ】坂本
【阪神タイガース】びび
【横浜DeNAベイスターズ】ヒデナガトモ
【読売ジャイアンツ】たいじ
【中日ドラゴンズ】ふが
【東京ヤクルトスワローズ】TKD
【福岡ソフトバンクホークス】ケーバック
【埼玉西武ライオンズ】ミリオン
【東北楽天ゴールデンイーグルス】okd
【オリックス・バファローズ】いちろー
【北海道日本ハムファイターズ】TOKING
【千葉ロッテマリーンズ】スンスケ
3巡目では各球団が、今年度の成績の逆順で、順番に指名していった。そのため抽選などは行われず、各球団それぞれ欲しい選手名をカードに書き、最後となる指名を行った。
3巡目の指名によって決定した選手は、以下の通り。
【広島東洋カープ】カイ
【阪神タイガース】ショーラ
【横浜DeNAベイスターズ】AO
【読売ジャイアンツ】ころころ
【中日ドラゴンズ】m.o.m.o
【東京ヤクルトスワローズ】えぞひぐま
【福岡ソフトバンクホークス】tell
【埼玉西武ライオンズ】なたでここ
【東北楽天ゴールデンイーグルス】MASA
【オリックス・バファローズ】N-岡田
【北海道日本ハムファイターズ】JOY戦士
【千葉ロッテマリーンズ】マツ
こうして、12球団にチームメイトとして所属することとなる、合計36名の選手が決定。
eドラフト会議を終え、allnightnippon.com編集部は、このeドラフト会議の司会進行を務めたほか、この取り組みを初期段階から見守り続けてきた清水久嗣アナウンサーに、感想や今後の展開などについて尋ねた。
――――まずは、eドラフト会議を終えた今の率直な感想をお聞かせください
清水アナ:そうですね、去年まで普通に見ていた選手たちなので、金八先生の卒業式を見ているみたいですね。名前を呼ばれて、卒業していくみたいな。そういう感慨深いものがありつつ、でもやはりスタートなのでね。いい指名もいっぱい行われて、話題性もあるし、どのチームも強そうに見えるし、いいドラフト会議だったんじゃないですかね
――――人気選手は、やはり指名も重なるものなのですね
清水アナ:マエピー選手は、プレイもさることながら人間性も素晴らしく、僕も話していて気さくで喋りやすく、そういう意味ではプロ選手っぽい感じはもうありますね
――――地元の選手を指名する球団も多かったですね
清水アナ:そうですね、驚きました。もう少しその辺り実力重視でいくのかと思ったら、北海道日本ハムファイターズが、終わってみたら3人とも北海道の選手で。そういうところを目指しているんだなっていうのも感じました。阪神タイガースも、3人目のショーラ選手は大阪の方ですし、横浜DeNAベイスターズでも神奈川出身の方を指名したりというのも、ありましたね。
――――チームの地元出身の選手というのは、やはりチーム愛を持っているからでしょうか
清水アナ:チーム愛というところでいうと、千葉ロッテマリーンズのイッキー選手とスンスケ選手は、去年のロッテ代表のNo.1とNo.2で。ロッテって正直パロメーター的に強くないところがあるんですけど、そこを使いこなせる技が2人にはある。この2人が集まったら強くなりそうだなと思ったら、やっぱり同じチームになりましたね。ロッテを使いこなせるスキルは相当高いので、選手能力というよりは、ロッテを知り尽くした2人が選ばれた感じですね
――――どのチームが強そうですか?
清水アナ:やっぱりジャイアンツは強そうですね。読売ジャイアンツ、広島東洋カープ、福岡ソフトバンクホークスは、強いメンバーが揃った感がありますね。カープに関しては、相当骨っぽいですよ。
――――こうした取り組みについて、今後期待することはなんですか?
清水アナ:その球団のファンの人に、選手のファンにもなってほしいですよね。巨人のファンの人には、巨人に指名された3選手を、実際の選手と同じように応援してあげてほしいし、それがあってやっと認知されるということになるんじゃないでしょうか。プロ野球が好きな人に、認知してもらって応援してもらって、その期待を背負って勝敗を競ってほしいですよね
今回のeドラフト会議によってプロデビューし、華々しい活躍を見せていくであろう選手たち。これによって、プロ野球は今後どのような盛り上がりを見せていくのか?これからの展開に期待が高まる。
また、各選手やパワプロ・プロリーグについての詳しい情報は、eBASEBALL パワプロ・プロリーグ公式サイトhttps://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/で確認できる。