ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（11月1日放送）にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。文春による片山さつき議員のスキャンダルを解説した。

「ディスカバー農山漁山の宝」（第5回選定）第2回有識者懇談会で挨拶する片山さつき（内閣府特命担当大臣）＝2018年10月17日午後、首相官邸　写真提供：産経新聞社

片山さつき議員～週刊文春が報じた口利き疑惑を否定

自民党の片山さつき議員が、週刊文春が報じた「100万円国税口利き疑惑」との記事を名誉棄損で提訴した。

飯田）週刊文春に片山さつきさんのことが載っていました。これでまた国会が止まるとなったら「またかよ」という感じもしますね。

鈴木）実は先週、片山さんと1対1で会いました。大臣になって、地方創生についてインタビューをしたのです。そのとき、文春の記事の話もしました。「申告をめぐって税理士が絡んで、当時の秘書に100万円を要求した」という国税口利き疑惑の話です。「名誉毀損で裁判を起こして、そのなかでしっかり説明して行く」と答えていました。私が「それ以外でも、政治家で大臣ですから、立場上キッチリ説明責任は果たすべきでは？」と聞いたら、「必要な場所できちんと説明責任を果たして行く」と言っていました。書かれた事実関係については全面否定していました。
一方、文春側ですが、話を総合すると、記事にかなりの自信を持っていてまだ続報があるようで、ある意味で戦いになって行くような状況下で、今回の新たな記事が出て来たということですね。

この問題について少し距離を置いている官邸

飯田）「また予算委員会が始まる」と言われそうですね。

鈴木）事件として立件できるかどうかの問題が1つ。だけど、事件として成り立つかとは別に、政治家として道義的な責任があるかどうか。こういう問題はいつも2つありますよね。これはどちらに重きを置くか、お互いの議論の流れで、世論がどう動いて行くか。
少し不気味なのは、官邸が黙って見ている感じがありますよね。

飯田）記事が出た直後も菅官房長官が会見で「それは大臣ご本人が説明することではないですか？」と言っていましたね。

鈴木）距離感を置いていて不気味ですよね。何かあれば官邸も英断で動くかもしれませんが、ちょっと距離感を置いているところが気になります。必死で守るというより、そんな印象も少しあります。片山さんは「事実無根だから徹底的にやる」と私のインタビューでは話していました。

飯田浩司のOK! Cozy up！
FM93AM1242ニッポン放送　月-金　6:00-8:00