オリラジ中田が語る、長寿番組と米大統領の関係性

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毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。

「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第7回(11月14日放送分)

オリラジ中田が語る、長寿番組と米大統領の関係性

このラジオは10月から始まって半年限定なんですよ。ここがミソなんですよね。半年限定のラジオっていうものとか、色んな事情で期間限定の番組って結構あるんですよ。例えばですよ、スポンサーさんが半年間様子を見て、よければ続けるよっていうタイプの番組もよくあるんですね。それっていうのは力を見るって感じですけど、この番組における半年限定っていうのはそうじゃなくて。野球のナイター中継がない冬の時期だから何かやろうよっていうことで半年間やると。急遽、空き地で催し物をみたいな半年間なわけですよ。

それってさ、やるプレーヤーとしては「終わっちゃうんだ」と思うタイプの芸人さんの方が俺はなんとなく多いと思うの。なぜならこの前一緒に共演した落語家さんも言ってたけど、番組が続くことが何よりっていう目線はタレントの基本なんですよ。基本的にタレントっていうのは、お笑い芸人にしろ何にしろレギュラー番組を持ってですね。そのレギュラー番組が10年、20年続きましたっていうところに価値を見い出している存在なわけですよ。なるほどねと。10年続いたんだ、ずーっと人気があるんだねと。それは人気が滅びなかった、人気が衰えなかったということの証でもあるだろうし、そのコンテンツが常に愛されてきたという証でもあるだろうから、途中で終わるよりは続く方がいいというスタート地点を元に常に続くことを前提にしているのが、いわゆるお笑い番組なりなんなりなんだけど、いやそうじゃないだろと。

俺的にはですね、レギュラーが長く続くってどうなのって視点が最近あるんですよ。これはあんまり喋ってなかったけど、レギュラー番組って8年でいいだろっていう説を僕は常に唱えているんですよ。あっ、これは言ってないですか。あのね、長寿番組だーっていうのあるじゃないですか。だけど、その長寿って本当にいいことかって最近思っていて。米大統領は8年までが限度だっていう話なんですよね。4年が1期で、再選が2期までという風にしたのが初代米大統領のワシントン。

このワシントンというのは素晴らしいなと僕は思いましたね。なぜならあらゆる国の古今東西の独裁者が全員まずやることっていうのは人気を伸ばそうとすることなんですよ。面白いですよね。人間っていうのはトップに登るぞっていうところまでがストーリーだけどトップに登った後はみんな長くいるぞっていうことをとにかくやるの。これが人間の悲しい性でね。

だけどさ、例えば「任期を長くやるってことは素晴らしいことなんだから良いじゃないか」っていう見方もあるけど、トップにいるっていうことは長くやるための仕組みづくりとかも結構優位だったりするんですよ。先行者優位が働いたりするんですよ。だけどそれだと全体的に膿んじゃって最終的にはその人の任期は長かったけど、組織としてはボロボロになったなんて歴史があるわけですね。だから長寿番組よと。果たして長寿番組よと。それは愛されている証なのか、それとも変化がないことの象徴なのかというと、後者であることの可能性もあるわけだから俺は短いというのは決して卑下することや悲しむべきことじゃなくて、鮮烈なインパクトを与えて駆け抜けるという価値を目指せば、それは1個の価値になるんじゃないかということを、伝説の漫画スラムダンクにあやかって短いが故に心に残るラジオにしようぜっていうことでこの番組はやっている。

俺はとにかくやってみる。「JUST DO IT」のNIKE精神を僕は良しとしているし。今日見たニュースでAmazonのジェフ・ベゾスってCEOがいるんですけど、きっと天才みたいな人なんだろうね。その人が今インドを視野に入れている。なんでかっていうと中国がアリババによって完全に制圧されてAmazonが入り込めなかったという苦い経験を元に、中国の次に人口の多いインドで、今度こそAmazonを普及させるんだというマーケットをもってやると。それで優秀な人材を派遣してやってるんだというニュースがあって。その時に優秀な人材、派遣した人に対して口を酸っぱくして言っているのは「ミスをしてもいい」「とにかく行動して軌道を修正するんだ」と。同じことを言ってたの。これなんだよ。スピードが大事だと言ってたんですよ。速さだ。力とか正確さも大事だけど、何はなくとも速さが大事だということがあるので、すぐやると。思いついたらやってみる。アクションをしてみることが一番大事なんだと。

実はね、夢があるかないかとか、夢を叶えるか叶えられないかということを常にみんな言うんだけど、夢なんてものは思いつきにしか過ぎないんですよね。大層な夢なんてみんな無いわけですよ。女優さんになりたいとか、美味しいおまんじゅうを作りたいとか、思いつきなわけですね。それ(夢)を叶えるとの間というのは広い崖があるわけではなくて、地続きでやるかやらないかの連続でしかないっていうことを証明するために、すぐやってくれ、すぐ言ってくれ。

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