ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（1月24日放送）にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。東京都がまとめた旧築地市場跡地の再開発について解説した。

旧築地市場跡地に食のテーマパークではなく、MICE（国際会議場）を整備

東京都は昨日、旧築地市場跡地の再開発に関して、MICE（国際会議場・展示場）の整備を柱とし、周辺には高級ホテルや飲食店、広場などが立地する国際交流拠点の形成を目指す素案をまとめました。

飯田）小池知事がおっしゃっていたのは、築地市場の跡地は食のテーマパークとして使用するということでしたが、それを超えてウェルネスや文化、伝統などを含めた形で展開する。また、そもそもの計画では民間に売却して、その収益で市場を移転させるという話でしたが、それもだいぶ変わりましたね。

鈴木）取材をしていて、何でこんなに変わってしまったのかと、正直思います。小池知事は期待されて知事に就任して、その後、国政に打って出て希望の党を立ち上げ、そして失敗して求心力を失った。取材していても、都庁のなかにいる都庁職員は『都庁官僚』と言って、なかなか手ごわいのです。そういう人との関係性、それから都議会では少数ですが自民党が相当盛り返しています。それに対して知事を支える都民ファーストがうまく行っていない。

飯田）ポロポロと離党者も出て来ています。

鈴木）そういうなかで現実路線を選択しつつあるのかなという気がします。でも、僕が思い出して欲しいと思うのが、知事選で何を掲げ、どんな希望を都民に抱かせ、そして知事になったかということです。築地にこだわると言って来たことをどうして貫き通さないのか、変わって来たプロセスをこれからいろいろなところに説明責任を果たして行くのだと思いますが、いまのところ釈然としない。批判されたら次の選挙で落とされるけれども、現実路線にあまり変えないで欲しい、変えるべきではないというのが僕の意見です。
それから国際会議場にMICEというアルファベットをつける。MICEって何ですかと思ってしまいました。せっかく築地という名前があるのに、それを生かしたものにできないのかとも思います。外国からも多く人が集まって来ますから、国際会議場は東京では必要でしょう。けれども、他にあるのではないかなという気がします。都民にアイデアを公募しろとは言わないけれど、もう少し小池さんらしさを出して欲しいですね。

飯田浩司のOK! Cozy up！
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