ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月9日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。内閣改造人事について解説した。
内閣改造~河野氏は防衛大臣、世耕氏は参院幹事長か
安倍総理が11日に行う内閣改造自民党役員人事で、河野太郎氏を防衛大臣に、世耕弘成氏を党参議院幹事長に就任させることを検討していることがわかった。また、茂木敏充氏は外務大臣、甘利明氏は党四役など要職に充てるものとみられている。
飯田)新聞事例で出ていて、大方見えてしまっていますよね。
須田)メインの人事については見えてしまったということですが、大枠を言えば、党内閣の骨格を変えないということですから。ポイントとなっているのは、自民党内にあっては二階幹事長、内閣にあっては菅官房長官と麻生副総理兼財務大臣の3人が変わらなければ、安倍内閣の性質は変わらないということでしょう。
注目は小泉進次郎氏
須田)私が1つ注目していたのは、次代を担うと言われている小泉進次郎さんです。この方がどうなるのかに注目していたのですよ。小泉進次郎さんに対する、自民党内の視線は厳しいものがあります。これまでいいとこ取りをして来た、日の当たる道しか歩いて来なかったではないかと。人気を取って目立つことは簡単なのですよ。党内野党というスタンスに立って、言いたいことを言っていれば、あるいはやりたいことだけやっていれば国民的な人気を博することができるのですが、それだけでは総理、総裁にはなれないのです。よく政界で「汗をかく」ということが言われますが、汗をかくということがどういうことかと言うと、実際に汗をかくために一生懸命働くということではありません。自分の意にそぐわない、あるいは自分の思っている政策に反することであっても、党が決めたことについては全力で実現するために動く、働く、支えるということです。小泉進次郎さんは、これまで一切そういうことをやって来ていない人なのです。それをやるためには、内閣官房副長官として、安倍さんを全力で支える必要がある。安倍さんの政策を実現するために全力で駆け回る立場になるわけですが、おそらく水面下でその要請が行われたはずなのです。これを受けるかどうか。
内閣官房副長官に水面下で要請も「育休」で断る意向か
須田)一部報道では、子どもの産まれるタイミングでもあるから、育休のためにこれを断るというものがあります。しかし、そうなると「何だそれは」という声が出て来かねません。
飯田)なるほど。予防線を張るように、育休話が先に小泉さん側から出ていますね。改造人事の紙面の脇に。そういった駆け引きもあるのですか?
須田)そのなかには、「ポスト安倍」を睨んでの駆け引きもあったのだろうと思います。
飯田)外にいた方がいいと。
須田)フリーハンドでいた方がいいという。でもその辺を、党内は見透かしてしまいますから。
飯田)なるほど。「おいおい」という声も出て来ますね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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