ツービートのブレイク前夜を知る男たち
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かつて一世を風靡した漫才コンビ・ツービートについて、ニッポン放送「高田文夫と松本明子のラジオビバリー昼ズ」で語られた。
この日のゲストはイラストレーターの峰岸達と放送作家の和田尚久。1978年11月30日、高田馬場の芳林堂で行われたツービート伝説のライブ『マラソンギャグマッチ』……演芸ファンなら誰もが知っているプレミアムライブだが、和田は「このライブをやったという伝説は聞いてましたけど、誰もその音源を聞いたことがなかったんです。その話を峰岸さんにしたら、『俺、持ってるよ』って言われて!」と告白。なんと、当時その会場にいた峰岸は、客席で録音していたという。残念ながら同ライブに行けなかったという高田も、「これが残ってるのスゴイですよ。なんで録ろうと思ったんですか?」と興味津々の様子で問うと、峰岸は「そのライブは『全ネタを披露』っていうテーマだったんで、これは残そうと思いましたね」と回顧。その貴重な音源を1人で楽しむわけにはいかないということで、和田は視聴会を開くことになり、高田もその会に出席したという。和田は、その音源を一番欲しがっていたという水道橋博士にも連絡し、演芸のプロが集う中、新潮社のビルの会議室で視聴会を開催。その視聴会こそが、高田と峰岸が知り合うきっかけだったと明かした。
そんな峰岸、和田、高田がタッグを組んで生まれたのが新刊「画文集 芸人とコメディアンと」(高田文夫<著>/峰岸達<画>/二見書房)。高田が文章、峰岸が絵を描き、リスペクトする笑いの芸人31組を紹介していく永久保存版の1冊となっている。同作には、エノケンこと榎本健一、古川ロッパからナイツ、サンドウィッチマンまで時代を超えた数々の芸人が1冊に集約されており、最初の30人を3人で選ぶことには苦労したという。「有名な方でも漏れた方がたくさんいますね」と振り返った峰岸は、若手芸人も好きだと明かし、「ナイツとかサンドウィッチマンもそうだし、バイきんぐとかU字工事とかパンクブーブーとかね」と、お気に入りの芸人の名前を挙げた。
なお、番組で紹介した本は、埼玉県の印刷場で印刷されたそうで、和田曰く「その工場で印刷すると原画の色が出せる」とのこと。「印刷場によって変わるんですね!」と松本も驚いていた。
高田文夫のラジオビバリー昼ズ
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 11:30~13:00
(11月25日放送より)
番組情報
高田文夫先生と、キャラクターの濃~いパーソナリティがお送りする「昼休みのお笑いバラエティー」ラジオビバリー昼ズ!