「僕は今日本中の古木を訪ね歩いています」倉本聰がしたためる、古木からのメッセージ

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2020-03-11 　更新：2020-03-24

ニッポン放送開局65周年記念特別番組
『倉本聰・古木巡礼～森からのメッセージ』
5月5日（火・祝）　22時～23時30分　放送

ニッポン放送が開局して、65年。

65年前――1955年、昭和30年。戦後からわずか10年後にニッポン放送は生まれた。焼け野原だった東京はみごとに復興し、高度成長期に突入する。物を買い、使い、捨て、消費し、日本はどんどん豊かになった。経済の成長だけが是とされ、環境破壊を顧みず物質的価値観を優先した。その結果、いま環境が破壊され、気候は激しく変動し、地球温暖化ではなく地球高温化という現象を生んだ。いま地球は悲鳴を上げている。しかし、そうとわかりながらも本気で取り組んではいない。

40年以上も前にそれを唱えていた人物がいる。脚本家・倉本聰。

「僕は今日本中の古木を訪ね歩いています」倉本聰がしたためる、古木からのメッセージ

倉本が北海道富良野市に移住したのは1977年。

富良野を舞台にしたテレビドラマ『北の国から』の脚本を書いたのはその4年後の1981年。以来一貫して森の中で暮らし、その視点でドラマの脚本を書き、舞台を創り、富良野塾で人材を育成し、富良野自然塾の体験型プログラムで地球と自然の尊さを訴え続けている。

近年、倉本聰は古木と向き合い、点描画で描き、そこから聞こえるてくる言葉をしたためている。

この番組では、倉本が記した「古木巡礼」の朗読と倉本へのインタビューを織り交ぜながら、現代の我々が直面している環境の問題を、古木の言葉を通じて問いかけていく。

＜倉本聰さんからのコメント＞

古木は、昔生きていた木ではなく、昔から今までずっと生き続けてきた命です。例えば樹令500年の木は安土桃山にその芽を出し、織田信長と同時代に生まれながら今猶生き続けている木であります。その歳月を、この国の変遷をずっと見てきた古木たちが、今の日本人に何が云いたいか。彼らの本音の呟きを少しでも聞きたくて僕は今日本中の古木を訪ね歩いています。

ニッポン放送のOBでもある倉本聰のメッセージに是非ご期待いただきたい。