新富良野プリンスホテルは、ホテル敷地内に作家倉本聰氏が監修するレストラン「ル・ゴロワ　フラノ」を2018年5月28日に開業することを発表しました。発表会の模様をレポートします。

「ル・ゴロワ　フラノ」は、倉本聰氏の「創」の思想に基づいて、創設されるレストランです。「自らの知恵で生み出すことの面白さ、愉しさ」を感じて、食材を育む人、それを調理する人、提供する人、味わう人が直接つながることで、食べるだけでなない面白さや愉しさを感じることができるコンセプトになっています。

料理を手掛けるのは、東京表参道にて、予約のとれない人気店「ル・ゴロワ」のシェフ大塚健一氏です。北海道を中心とした生産者との強い繋がりを持ち、マダム大塚敬子氏のおもてなしにて、人気の高いお店でした。倉本聰氏の「創」のコンセプトに賛同し、自分たちの信頼する生産者に近い場所で料理を提供したいという思いから富良野に移住しました。

株式会社西武ホールディングス代表取締役社長後藤高志氏によると、倉本氏と富良野にイタリアンレンストランが欲しいという話を数年してきたそうで、富良野に出張した際に、大塚シェフに出会うことで、出店を決めたそうです。

株式会社西武ホールディングス代表取締役社長後藤高志氏

株式会社プリンスホテル執行役員北海道エリア統括総支配人望月潔氏によると、北海道の観光客は年々増えており、北海道エリアの6つのプリンスホテルの宿泊数もここ5年で117％の伸びだそうです。今回の「ル・ゴロワ　フラノ」により倉本聰氏が考える富良野に必要な要素の「食と欲」のレストランが加わわるので富良野の盛り上がりに期待したいとのことです。

株式会社プリンスホテル執行役員北海道エリア統括総支配人望月潔氏

「ル・ゴロワ　フラノ」のメニューは北海道の素材を生かしたイタリアン。シェフ大塚健一氏はフレンチのシェフとして活躍してきましたが、今回のレストランがイタリアンという話になった際に、自信がない旨を倉本氏に伝えたそうです。しかし、倉本氏より「20年早い。私はいつも新しい挑戦をしている」と言われ、今回のレストランを決意したそうです。イタリアに行って、料理の研究を進めてきたそうです。

シェフ大塚健一氏とマダム大塚敬子氏

シェフ大塚健一氏は今回の開業に関しまして、「森の中にあるレストラン。森で自然に倒れた木の薪で火を火をおこして料理を作ります。薪で焼いた肉は素晴らしい味になります。是非ご来店ください」とコメントしています。マダム大塚敬子氏は「東京で小さなレストランを20年守り続けてきました。レストランはお客様のものです。これまでの恩返しで、富良野でおもてなしをしたい」と抱負を語りました。

発表会の最後に、株式会社プリンスホテル代表取締役社長赤坂茂好氏により、新富良野プリンスホテル「ル・ゴロワ　フラノ」に期待しているとの発言がありました。

株式会社プリンスホテル代表取締役社長赤坂茂好氏

発表会の試食メニューを紹介します。北海道の素材を生かした絶妙なメニューとなっています。

人参のスプーマ　トマトの冷たいズッパ

エゾシカのフリットゥーラ　アンディーヴのインサラータ

グレープフルーツのプディーノ

多くの魅力のある富良野が、今回の新富良野プリンスホテル「ル・ゴロワ　フラノ」により、さらに魅力がアップすることが期待できます。また、数々の名作を生んでいる倉本聰氏の作品に「ル・ゴロワ　フラノ」が登場するかもしれません。注目です。

店名「ル・ゴロワ　フラノ」
開業日　2018年5月28日
場所　新富良野プリンスホテル　敷地内（ホテルより徒歩3分）
席数　35席
営業時間　ランチ12:00～14:30　ディナー17:30～21:30
※ランチ、ディナーともに予約制
定休日　毎週月曜・火曜
※季節により変わる場合あり
予約開始日　2018年3月15日10:00より
予約問い合わせ　電話0167-22-1123（10:00～17:00）
※ル・ゴロワ　フラノ予約専用ダイヤル