黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に俳優の成田凌が出演。最新の出演映画『弥生、三月-君を愛した30年-』について語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺う「あさナビ」。今週のゲストは、俳優の成田凌さんです。成田さんとは、3月公開の映画『弥生、三月-君を愛した30年-』でご一緒させていただきました。私と成田さんは親子役で、脚本・監督は遊川和彦さんです。成田さんは遊川作品にお出になったことはあるのですか?
成田)初めてです。今回もオーディションでした。僕だけだと思うのですけれど。
黒木)見初められたわけですね。ご自分でオーディションを受けたいとおっしゃったのですか?
成田)そうですね。お話があって、原作を読んだらすごくよかったので、ぜひやりたいと思って受けさせていただきました。やはりオーディションは正しいような気がしますね。本当にこの役に合っているのかどうか、監督やプロデューサーに見ていただいて、判断してもらうというのはいいなと思いますね。
黒木)そうやって主演もやっていらっしゃるなかで、オーディションに行かれるときはどういう気持ちになるのですか?
成田)「ぜひ僕にやらせてください! 何でもします!」と言っていた気がします。
黒木)すんなり決まったのだろうと思っていたのですが。
成田)いや、全然です。未だにオーディションはありますね。去年(2019年)、一昨年(2018年)も2~3回受けました。
黒木)そうなのですか。『カツベン!』は?
成田)オーディションですね。
黒木)そうなのですか。拝見しました。何というのでしょうか、空気のような存在を演じながらも、存在感があるなと思いながら拝見させていただいたのですが。
成田)嬉しいです。ありがとうございます。
黒木)キャラクターの幅が広いではないですか。6年間くらいしか、まだやっていらっしゃらないのですよね?
成田)そうですね。5年ちょっとです。
黒木)それなのに、代表作があれもこれもそれも。すごいですね、5年で。
成田)今回もそうですけれども、共演者の方と一緒につくって行く感じなので、何も能力がない状態で未だにやっています。観ていただいて嬉しいです。
黒木)空気を変える才能があるから、ふっと異空間に行かれるではないですか。素晴らしい役者だなと思いました。
成田)嬉しいです。
黒木)この『弥生、三月-君を愛した30年-』を、成田さんの言葉で説明していただけますでしょうか?
成田)そうですね。とてもシンプルなのですが、複雑です。『弥生、三月…』という題名のように、「3月、3月」と言っていますよね。弥生という女性と、僕が演じる山田太郎という男の、2人の30年間を3月だけで表している2時間ほどの映画です。弥生という、芯が強く正義感に溢れた真面目で素直な女性と、明るい男の子のなかに生まれる激動の30年間のラブストーリーになるのですかね。すごくピュアな恋愛映画だと思います。
黒木)ピュアですよね。ずっと一途に想っていたのでしょうかね?
成田)「30年間、ずっとどこかであなたのことが好きだった」という言葉がポスターの真ん中にあるのですけれども、ずっとマックスで30年間好きだったわけではないと思います。
黒木)30年というと、いろいろな紆余曲折があると思うのですけれども。
成田)お互い結婚していたりするなかでも、高校のときに出会ったあの人のことが好きで、顔を見るとやっぱり好きだなと、好きな部分がどんどん見えて来てしまうというのがありますよね。
黒木)本当に恋愛映画が似合いますよね。
成田凌(なりた・りょう)/俳優
■1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。26歳。
■趣味はフットサル。芸能界に入る前は美容専門学校に通っていた。美容師免許も取得。
■2013年からファッション雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして活躍。
■2014年、ドラマ『FLASHBACK』に出演。俳優デビュー。
■以降、数多くのドラマ・映画に出演。TBS「逃げるは恥だが役に立つ」、NHK連続テレビ小説「わろてんか」。映画「スマホを落としただけなのに」「愛がなんだ」「さよならくちびる」——。そして周防正行監督の「カツベン!」では主演を務めた。
■最新作は2020年3月20日公開『弥生、三月-君を愛した30年-』。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳