ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（3月31日放送）にジャーナリストの有本香が出演。被告の死刑が確定した津久井やまゆり園事件について解説した。

相模原殺傷事件の発生から2年となるのを前に神奈川県などが開いた追悼式で、献花する県選出の国会議員＝平成28年7月23日、神奈川県相模原市　写真提供：産経新聞社

津久井やまゆり園事件～被告が控訴取り下げ、死刑確定

神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害した罪などに問われ、3月16日に死刑判決を受けた元職員の植松聖被告は、弁護側が行った控訴を取り下げたとのことで、死刑が確定した。

有本）こういう言い方は語弊がありますが、死刑が確定してよかったということではないでしょうか。

飯田）ご遺族のお気持ちなどを考えると。どうしてこれが起こったのかということが、裁判でどこまで話されたのか。死刑が確定しても、やはり悔しいというご遺族の方もいらっしゃいます。

有本）ただ、被告以外の安易な犯人捜しはやめたほうがいいです。なぜ起きたのかという点で、この人の背景を捉えて「これがこの人の思想に影響を与えた」などと言うことは、やめたほうがいいと思います。

飯田）ネットが悪いとか、そういったことですね。

有本）裁判員制度の判決をひっくり返す事例が多かったことを考えると、これはこれでよかったと思います。