フジテレビ系の恋愛系リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー・木村花さんが5月23日に22歳の若さで急死。SNS上で木村さんを誹謗中傷するコメントが上がっていたことが問題視される中、視聴者のテレビを見る上での受け取り方についてテリー伊藤が言及した。

木村花さん=2020年3月8日、東京都文京区(ゲッティ=共同) 写真提供:共同通信社
「それだけ番組にのめり込んでいたと思うんですけど、恋愛リアリティーショーというのは、ある種“プロレス”ですよ。エンターテインメントなんですから、(誹謗中傷するというのは)見方があまりにも単純すぎる」と、テリーは5月25日に出演したニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」に生出演した際に指摘。
さらに数十年前のテレビを振り返り「例えば昭和30年代初期の頃、時代劇の悪代官の息子さんが学校でいじめられたりした。でも今なら『いい演技だな』って分かるじゃないですか。それを読み取らないといけないのに、どうしてこうなっちゃったんだろう」と残念がった。
またテリーは、SNSでの誹謗中傷について「こういった誹謗中傷は一人がコメントすると、それを見た人はさらにひどい事を言おうとする。これがどんどんエスカレートしていくんですよ」と炎上するまでの過程を分析。
その後番組リスナーから「テレビの制作側にも視聴者から批判を煽る演出があったのではないか?」という指摘があり、番組パーソナリティの垣花正は「もちろんそういった面もあると思います。それをどこかで番組の盛り上げるための意識はあったと思う」と意見に賛同した。