辛坊治郎氏、“リツイート”の“危険性”を語る「それよりもしっかり投票することが民主主義の出発点」

By -  公開:  更新:

キャスターの辛坊治郎氏が6月25日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!~激論Rock&Go!」に出演、23日の(火)の「リツイート」訴訟二審判決についてコメントした。

ツイッターで他人の投稿を転載する「リツイート」によって名誉を傷つけられたとして、橋下徹元大阪府知事がジャーナリストの岩上安身氏に慰謝料などを求めた訴訟で、大阪高裁が一審大阪地裁判決を支持し名誉毀損を認めた。

辛坊)やはり、事実関係が曖昧で明らかに人の名誉を傷つけるような可能性があることを、クリック一つで拡散できる「リツイート」という仕組み自体、Twitter社も考えたほうがいいですよね。Twitter社のなかでもいろいろな議論があるようなので、「あの機能は失敗であったのではないか」というような話があがったということを聞いたことがあります。

-----

クリス・ウェザレルは10年前、開発者としてTwitterのリツイートボタンを作った。彼は今、自分の仕事を後悔しているという。【BuzzFeed / Alex Kantrowitz】

「弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまったのかもしれない」。自身が生み出したツールを使った「暴徒」を最初にTwitter上で目にしたときの思いを、ウェザレルはそう回想する。「自分たちがしたのはつまりそういうことだったんだと思います」

~BuzzFeed  JAPAN 2019年8月4日「Twitterのリツイート機能の生みの親、後悔を語る」より

-----

辛坊)「リツイート」機能という、クリック一つでいくらでも拡散できるということでいうと、実際に検察庁法改正のときの「リツイート」がありましたね。私の近い知り合いが200個ほどリツイートしました。そうするとアカウントは停止されるんですね。

飯田浩司アナウンサー)ひとつのアカウントでそれだけリツイートをすると。

(※編集部注:短時間に大量リツイートすると規制・凍結となる場合がある)

辛坊)ひとりで200個リツイートができるということは、一万人いたらそれだけで200万となる恐ろしいメディア。それが世論かのように錯覚をするとなると民主主義の危機ですよね。民主主義は一人が確実に一票しか投票できないという仕組みのなかで、選ばれた代表がものを決めるということになっています。一人で200個書き込みができるということが政治を動かしていくことになったら危険ではないかなと私は思います。

飯田浩司アナウンサー)少数の意見だけで、ということになると“熟議”になるのかどうか。

辛坊)デモで世の中動くかというと……。独裁国家などで他に動かす方法がない場合や、民主主義が機能していない香港では、デモのようなものが大きなうねりになっていく。民衆がそれ以外にアピールする方法、政治を動かす方法はないと思ったら街頭でデモをやり、それが世の中を動かしていくということは否定はしませんし、表現の健全な在り方です。しかし、民主主義国で民主主義が機能していて投票行動や選挙がきちんと機能している国において、一部の方たちのそうした意見によって世の中が動くというのは逆に危険だという気が、私は前々からしています。アピールの行動に思想的に合致するようなメディアは、そこが世の中の意見の体制であるかのように大きく報道しますが、極めてミスリードです。

飯田)例えば台湾では「ひまわり運動」というのがありましたが、その後の選挙で彼らの代表は国会議員になったりしています。実際の政治を動かす民意によってというところまで帰結をしているという。そこまでの運動に日本はなぜならないのでしょうか。

辛坊)そうした意味では今、東京都知事選なので、Twitterに書くよりは、とにかく投票日にしっかり投票に行って一票を投票するということが民主主義の出発点だろうと思います。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分

番組HP

人気ニュースキャスター辛坊治郎がパーソナリティを務める『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』。2012年4月7日から2017年9月30日までニッポン放送で毎週土曜日に放送されていた人気番組で、最近では、毎週木曜日午後に期間限定で復活していましたが、今回枠を拡大してレギュラー化!

辛坊治郎が政治・経済・文化・社会・芸能まで、今日一日のニュースの中から独自の視点でズーム!し、ニュースの見方や本質を解説。リスナーが「なるほど」と感じるニュースワイド番組です。番組ハッシュタグは「#辛坊治郎ズーム」です!

[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月-木)/飯田浩司アナウンサー(木)

Page top