ゲーム業界において、ライバル関係にあたる「ソニー」と「任天堂」。しかし、実はこの2社がプレイステーションを共同で開発していたことを知っていただろうか? 共に夢を描いていたはずが、なぜ決裂してしまったのか。今日まで続く「ゲーム機戦争」の最初の戦い、社運をかけた男たちの“実話”が、音声ドラマ『ビジネスウォーズ 任天堂VSソニー』(6話完結)として完成。本作はすでに世界7か国で大ヒット中で、この日本語版を落語家・春風亭一之輔の出演で、ニッポン放送が制作。10月1日からポッドキャストで毎週木曜日に配信されている。
今や、ビデオゲームは1千160億ドル規模の一大ビジネスで、この頂点を狙うべく、ソニーと任天堂が戦い続けている。最近でも、人気のあまり「Nintendo Switch」は売り切れ続出、「プレイステーション5」も抽選予約で倍率が40倍~90倍というニュースがあった。
本作『ビジネスウォーズ 任天堂VSソニー』の舞台は、今から30年も前の1990年代。次世代型ゲーム機・プレイステーションの開発秘話、任天堂とソニーの関係が崩壊した経緯や、それぞれの復讐劇が描かれる。
――1991年5月東京駅、ソニーのエンジニア・久夛良木健(くたらぎ けん)は、大急ぎで改札を駆け抜ける。目的地である京都に向かう新幹線はすでにホームに到着しており、彼はそれに乗り遅れるわけにはいかなかった。
1989年以来、ソニーと任天堂は秘密裏に「プレイステーション」の開発に取り組んでいた。これがようやく完成し、2日後には世界中に発表する。数時間後に京都で任天堂のチームと、最後の会議が行われるのだ。
しかし、久夛良木が新幹線に乗り込む直前、ソニーの広報部長が慌てた様子で駆け寄ってきた。そして、「任天堂がソニーとの契約を破棄した」と知らせる。何年にもわたる協力と信頼関係が跡形もなく消えた瞬間だった。いったい、何が起きていたのか?――
第1話タイトルは『後ろから刺される』。契約破棄された直後、ソニーと任天堂の会議では何が語られ、ソニーの役員が吐き捨てるように言った「任天堂に後ろから刺された」とはどういうことなのか? 任天堂が、何としてもソニーとの契約から抜け出さなくてはならない、プレイステーションを潰さなければならなかった事情。窮地に立たされたソニーが、改めてプレイステーションを完成させること、「任天堂への復讐」を誓った会議ではどんな激論がされていたのか?
第2話は『鋼の男』。任天堂とソニーの戦いが行われる何年も前、任天堂の三代目社長・山内溥が“坊ちゃん育ち”という悪評を打ち消し、冷徹なビジネスマンに成長する様を追う。社員から「大学では勉強もせず、家の金を使って遊びまくっていた若造に、仕事ができるわけがない!」と思われていた山内だが、同族企業の伝統を捨て、会社を新しく、利益の出る方向へ導いていく。
『ビジネスウォーズ 任天堂VSソニー』は音声ドラマということで、通勤中の電車や、家事、雑務をしながらでも十分楽しめ、BGMで流れる懐かしのゲーム音にはテンションが上がり、春風亭一之輔の巧みな語りは臨場感を味わえる。
経営本、ビジネス書が好きな人や、ゲームファンはもちろん、「倍返しだ!」の決め台詞で大ヒットしたドラマ『半沢直樹』シリーズ、『陸王』『下町ロケット』『梨泰院クラス』といった、働く者たちの“胸アツ”な戦いが好きな人にはぜひおすすめしたい作品。本作はポッドキャストや、番組HP(https://www.1242.com/project/bw/)から無料で聞くことができる。
【番組概要】
番組名:「ビジネスウォーズ 任天堂VSソニー」
出演:春風亭一之輔
配信日:10月1日(木)以降毎週木曜日(全6話)
オリジナル配信:ワンダリー
原作:トリスタン・ドノヴァン
コーディネート:Media Japan Network
番組HP:https://www.1242.com/project/bw/
【番組配信先】
ポッドキャストアプリ『poddog』:https://www.poddog.jp/
ニッポン放送Podcast Station:https://podcast.1242.com/
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