キャスターの辛坊治郎氏が11月5日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。開票が続くアメリカ大統領選の情勢と見込みについて解説した。

2020年11月5日 米ワシントンのホワイトハウスで演説を終え、引き揚げる共和党のトランプ大統領(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社
辛坊)ニューヨーク州から5大湖はさんで西側辺りの州が自動車産業が集中しているラストベルトなのですが、ここが今回バイデンさんがほとんど獲ったんですよね。
飯田)前回、まさにトランプさんが伝統的な民主党の地盤からひっくり返したというところを、ウィスコンシンやミシガンはもう一度民主党がひっくり返し、いまのところはこれが勝因かと言われていますね。
辛坊)ラストベルトで働く労働者の皆さんは、トランプ大統領になったらもう少し景気が良くなると思ったのかもしれないけど、結果的にそうはならなかったと判断したということでしょう。アメリカ大統領選挙の情勢は、大票田のペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアが残っていますが、これをトランプさんが全部獲っても265までしかいかず、あと5つ足りないということです。この5つ残っているとすると、ネバダの6とアリゾナの11なのですが、いまのところアリゾナはバイデンさん寄りにカウントされているケースがあるので、最終的にネバダの6で決まる可能性はありますよね。
飯田)いまツイッターのトレンドキーワードにネバダというのが世界的に出てきているらしいですよ。
辛坊)そうなったらバイデン270、トランプ268という大接戦もありえますね。アメリカのメディアらしいなと思うのは、「バイデンもすごいんですよ! 歴史上一番たくさんの票数を手にした大統領になるかもしれない!」と最近言っていて。ということは、トランプさんは歴史上最も多くの票数を得て負けた人になるかもしれないというね。