吹越満~話題の映画『大コメ騒動』が1月8日全国公開
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に俳優の吹越満が出演。自身が出演した映画『大コメ騒動』について語った。
黒木)今週のゲストは俳優の吹越満さんです。ご出演されている映画『大コメ騒動』、これが1月8日に公開です。富山で起こった米騒動を題材にした痛快エンターテインメントですが、映画のお話を改めて、お話ししていただけますか?
吹越)実際にあった米騒動を題材にした映画です。富山の小さな漁師町で全国に先駆け、米を取り戻すために起こった米騒動。女たちが悪に立ち向かう痛快な話で、元気になります。綺麗で可愛い女優さんがたくさん出ているのに、みんな真っ黒になるのです。髪も振り乱して、楽しそうでしたね。史実ですからつらい話なのでしょうけれど、とても前向きに元気になれる内容です。
黒木)吹越さんが演じられたのは、その主人公の井上真央ちゃんのお友達の、トキという鈴木砂羽さんの旦那役ですね。
吹越)大した金額ではない日銭のお金で雇っている、どちらかと言うと暴動を起こす女の人たちにとっては、面倒くさい、邪魔な存在ですかね。トキと夫婦であるというのが、なかなか面白いのですよ。
黒木)あのときにお召しになっていた羽織のような、柄のついた衣装が吹越さんらしかったですね。
吹越)あれは大漁旗を改造して、ああいう羽織にして、下はニッカポッカです。上は粋な柄のダボシャツですね。腹巻きが少し変わっている。現場に行っても汚れていいし、楽でいいのですよ。首にお守りをぶら下げて。偉い人の役は時代劇だと大変ではないですか。身分が低い方が、現場で楽ですよね。
黒木)そこ? でも、ああいう衣装なので、一目見ただけで、どんな人かがわかりやすいですよね。あれはあれでお似合いになっていました。
吹越)ありがとうございます。女性たちの攻撃にあってこの男はタジタジで、どんどん負けて行くわけです。鈴木砂羽さんと乱闘になる冒頭の家のシーン。あそこで、室井滋さんがそこのリーダー格のおばあちゃん役で、出刃包丁を持って現れて、僕なんかもやり込められるわけです。僕の愛人役と井上真央ちゃんが子どものころからの知り合いで、そこにカメラがクローズアップしている間も、鈴木砂羽さんと僕は乱闘しているのですけれどカットされていて、残念でした。だって、すごかったですもん。
黒木)そうですか。砂羽ちゃんとやられたら想像がつきますからね。
吹越)ほうきを2人で掴み合いまして、容赦なく僕は振り回されてですね。
黒木)「男が動けば世界は動くけれど、女が動いても世界は動かないんだ」という何とも言えない切ない時代ですからね。
吹越)それを覆そうと思えば、という。
黒木)そうですね。1人の力ではなくて、全員の力を合わせて世の中を変えて行こうという熱意が、元気の出る映画だと思いました。
吹越満(ふきこし・みつる)/俳優
■1965年2月17日生まれ。青森県出身。
■劇団「WAHAHA本舗」出身。
■ロボコップの形態模写をアレンジした「ロボコップ演芸」でバラエティ番組に出演。
■1999年の退団後は、ドラマ・映画・舞台を中心に俳優として活動。
■ソロパフォーマンスである『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』を定期的に開催。
■2021年1月8日全国公開『大コメ騒動』に出演(1月1日より富山県先行公開)。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳