人に嫌われる話し方~使ってはいけない4つのキーワード
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社人財育成JAPAN代表取締役・永松茂久が出演。人に嫌われてしまう話し方について語った。
黒木)今週のゲストは、株式会社人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久さんです。昨年(2019年)発売された著書『人は話し方が9割』から、うまく話そうとしなくてもいいというお話を伺いたいと思います。
永松)コミュニケーションを取る場合、相手に対する思いがキーポイントになると思います。いくら上手に話したとしても、相手のことを軽く見て上手に話す、「こうすればいいだろう」という気持ちで話をする人は、本当に話し方の上手な人と言えるのでしょうか。反対に流暢ではなく、とつとつと確認しながら話す人でも、相手のことをきちんと思って話している人は必ず伝わるということなのです。ですので、上手く話そうとしなくてもいいのではないかということです。
黒木)相手のことを考えて、その人のことを思って話すのであれば大丈夫だと。
永松)そうだと思います。「相手が笑顔になるにはどうしたらよいのか」という思いが大切です。もちろん、流暢に話せるほうがいいかも知れませんが、それほど意識する必要はないと私は思います。
黒木)人が褒められるときというのは、「○○さんが、あなたのことをすごく褒めていたよ」と言うと、喜びが上がるそうですね。そうした手法を取っている人がいると聞いたことがあります。
永松)それはリーダー本、リーダーシップでもかなり言われることです。間接的に相手を褒めるという。
黒木)その人の株も上がる。
永松)上がりますよね。これをやって、誰も不幸にはならないですよ。
黒木)そうですね。褒めていますからね。
永松)意外と直接的に褒めるよりも、こちらのほうが効く場合もあります。
黒木)「あの人、自分に対してあんなことを思っていたんだ」と、想像も膨らみますよね。これも1つのコミュニケーション能力のようなものでしょうか。話し方というのはコミュニケーションですからね。聞くことも話すこともコミュニケーションですね。
永松)そうですね。
黒木)反対に、嫌われる人の話し方というのもあるそうですね。
永松)嫌われる人の話し方には、「でも、だって、どうせ、ダメ」という4つのキーワードがあります。私はこれを4Dと呼んでいるのですが、「でも、だって、どうせ、ダメ」をなるべく使わないようにする。そして2つ目が、余計な一言を言わない。「私ね、すごく社長を尊敬していて」という話を相手がしているときに、「実は社長、あまり評判がよくないんだよ」という返答をする。私は犬が好きで、犬を4匹飼っているのですが、「俺、犬が好きで4匹飼っているんだよね」と話したら「えー、私は嫌い」と言われたことがあります。本人が嫌いなのはいいのですが、大事なものを否定されたみたいで、「イラっ」とするではないですか。
永松茂久(ながまつ・しげひさ)/株式会社人財育成JAPAN 代表取締役
■大分県中津市生まれ。実業家。
■2001年、26歳で地元中津に夢のたこ焼き屋「天までとどけ。」を開店。わずか3坪で大行列をつくり、日商平均25万円を得るたこ焼き屋として有名に。
■2005年、生涯納税額日本一の大商人・斎藤一人氏と出会い、数々の教えを伝授される。
■その教えを活かし、数々のお店を経営し、大繁盛店に育て上げる。
■「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得る。
■現在は経営、講演だけではなく執筆、人材育成、出版コンサルティング、ビジネスコーチング、イベント主催、映像編集、ブランディングプロデュースなど数々の事業を展開。鹿児島県南九州市の「知覧ホタル館 富屋食堂」の特任館長も務める。
■2019年4月、東京に自社のセミナールームである「麻布『翔』ルーム」をオープン。同時に、自身の実業・出版・講演の経験をベースに、ここから飛び立つ人たちの育成スクールである「永松義塾」をスタート。
■著書多数。累計発行部数は130万部を突破。2019年9月には、すばる舎から『人は話し方が9割』を出版。
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳