ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（2月17日放送）に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。森会長の後任候補を選ぶ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の候補者検討委員会1回目の会合が2月16日に行われたというニュースについて解説した。

東京五輪・パラ組織委員会　IOCバッハ会長とオンライン会談　無観客含めたシュミレーションを検討＝2021年1月28日午後6時21分、東京都中央区（代表撮影）　写真提供：産経新聞社

東京五輪・パラリンピック組織委員会～会長選びの検討委員会を開催

辞任を表明した森会長の後任候補を選ぶ、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の候補者検討委員会1回目の会合が2月16日に行われた。会合では、新しい会長に求められる資質がまとめられ、早ければ2月17日にも候補者が内定。今週中にも新しい会長を決めたい考えである。

飯田）いろいろな新聞辞令が出ています。17日は2回目の会合ということです。

青山）透明性が大切ということで一致したはずなのに、非公開で始まっている。新聞辞令が出るのも、非公開で行うからです。正々堂々とやればいいのです。水面下で聞いている話では、人の評価を行うので、よい話だけをするわけではないので、公開できないということです。この最初のところで情報が明らかにされないということは、どうなのでしょう。もう少し工夫があるのではないかと思います。

飯田）そうですよね。

青山）直接の担当ではないですが、私も水面下では、それなりの努力をしています。国際社会と付き合いが長いので、間違えると、日本が誤解されるきっかけになりかねません。そこをいちばん考えています。私なりにふさわしいと思う人は、名前を言えませんがいます。いままで1人いるということはブログなどで明らかにしていました。さらにもう1人います。どうなるかわかりませんが人材はいらっしゃいます。

東京五輪　開幕まで半年　東京駅前のカウントダウンクロック　開会式までの日数が182日と表示＝2021年1月22日午後、東京駅前　写真提供：産経新聞社

新型コロナで世界が苦しむいまだからこそ、スポーツを通じて「人間は甦ることができる」ということを示さなければならない

飯田）オリンピック・パラリンピックまで残り160日余りですが、このままの予定で行くことになりますか？

青山）私の意見ははっきりしていて、7月23日に開会式をやるべきです。そのために、どうするかです。オリンピック・パラリンピックの本来の精神は、アメリカでのロス五輪以来、商業化して来て、日本もそれに押し流される形で来ました。前回の、1964年の東京オリンピックを極めて清潔な形で、国威発揚や国同士の人種のぶつかり合いにならない、清潔なだけでなく、「オリンピックとはこういうものだ」ということを示すことができた日本です。世界が武漢熱で苦しんでいるいまだからこそ、スポーツを通じて、「人間は甦ることができる」ということを示すべきです。それにふさわしい組織委員会の会長でなければいけません。人材は日本にいらっしゃいます。観客をどうするか、選手へのワクチン投与をどうするかは必ずクリアしなければいけませんが、オリンピック・パラリンピックそのものは開催できるので、その関心を失わないでいただきたいです。国民の支えがなければできません。

東京五輪開幕まで1年。国立競技場の前に設置されたシンボルマーク。近くでは海外メディアが報道していた＝2020年7月23日午後、東京都新宿区　写真提供：産経新聞社

前回（1964年）の東京オリンピック直後に開催された大会で初めて「パラリンピック」という名称に

飯田）前回（1964年）の東京オリンピックの直後に開催された「国際身体障害者スポーツ大会」で初めて「パラリンピック」という名が愛称として使われたのです。人類の寿命が長くなるなかで、どう歩んで行くかがテーマになったり、コロナもそうですが、この先も含めて、東京オリンピックは大事になって来ますよね。

青山）飯田さんが言ったように、障害者スポーツがパラリンピックというものに育って来ましたからね。おそらく競技によって、記録そのものはパラリンピックがやがて追い越して行くことになるでしょう。

飯田）マラソンもそうですよね、車いすの方が早いです。

青山）これから先の長い時間を考えると、人間の寿命はパーツの入れ替えも含めて、いままでの延び方と変わって行くと思います。脳の意識さえ維持できれば、それが命ですから。