コシノジュンコ「結局、今が一番何でもできる」 パワーの源を語る
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ファッションデザイナーのコシノジュンコが、5月2日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。文化服装学院に入学して、飛び級でデザイン科へ入り、史上最年少で新人デザイナーの登竜門である「装苑賞」を受賞。1960年代からファッション界をリードして、いまも日本と世界のファッション業界で活躍するコシノが、若さの秘訣を語った。
戸田が「日頃からパワフルだとは感じていたんですが、実際にお会いして、好奇心がたくさんおありで」と印象を伝えると、コシノが「うちの親似ですね」と回答。コシノの母親といえば、NHK連続テレビ小説『カーネーション』のヒロインのモデルで、女手ひとつで三人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げた、エネルギーあふれる女性として描かれている。そんなパワフルな母の影響が大きかったと語った。
戸田:ご姉妹はみなさん、お母様を見て育って、アグレッシブにされているって感じなんですかね?
コシノ:いろんな人に会うのが好きですね。やっぱり人に会うことって、自分の先入観があっても、ポーンとぶっ飛んで、新しい出会いになりますよね。20年ぐらい会った人、10年前に会った人、昨日会った人、やっぱり違いますよね。同じ人でも違いますよ。だから人と会うということは、やっぱり何か始まるんだなっていう気がします。
戸田:本当にいつも元気で若々しいコシノ先生ですけど、その秘訣は“今を大切にするということ”だそうですね。
コシノ:一番大切なことは、認めるというか。結局、今が一番何でもできるわけですよ。今ダメだと思ったら始まらないと思うの。
戸田:そうですね。
コシノ:だから私も仕事をしていて、「あとでやる」とか「またね」「いつかね」とか、これは今は通用しないですよ。明日何があるか分からないですもん!
戸田:本当ですよね。
コシノ:だから今は現実だから、今やることが一番正しいと思うんです。
戸田:そうですよね、まさにそうだと思います。そんな今の思いが綴られた本『コシノジュンコ 56の大丈夫』が世界文化社から発売中です。表紙には、大きく赤い文字で「大丈夫」と書かれていますね。
コシノ:「大丈夫」っていう字、よく見てください。人、人、人なんですよ。
戸田:ほんとだ!
コシノ:やっぱり、人がいいのよね。動物も素敵かもしれないけど、やっぱり人ですよ。すべて、人のためなんですよ。
戸田:私もお芝居とかをやらせていただいて、人との出会いで何か得るものが圧倒的に多くて。
コシノ:会ってみないと駄目ですよね。電話もリモートもいいんですけど、やっぱり血の通った……。実際に会うということは何か違います。生きた生き物。とれたてのお魚と同じ(笑)
この他にも番組では、コロナ禍の過ごし方や、母校・文化服装学院での思い出、昨年2020年に新型コロナウイルスに伴う合併症により逝去した、「KENZO」ブランドの創始者で親友だったという、デザイナー・高田賢三さんへの思いも語った。
戸田恵子とコシノジュンコのスペシャルトークは、5月2日・9日の2週連続で放送される。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。