“舞台衣装”はどうやって洗うの? 劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユなどプロ衣装のクリーニング事情

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最近メディアで引っ張りだこの、3人組の洗濯プロ集団「洗濯ブラザーズ」から茂木康之さんが、4月4日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど、国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う茂木さんが、特別な衣装の洗濯工程を紹介した。

戸田:舞台って夜の公演があって、その次の日も公演があったり。何着も衣装があるわけではないと思うんですが、どうされているんですか?

茂木:無い場合がほとんどですね。あと、3デイズとか、そういう大きい箱でのライブなどは、だいたい22時とか23時とかに終わり、さらにアンコールがあったりしますよね。そうすると、テンションが上がったままホテルに帰られる方も……(笑)

戸田:はい、はい。

茂木:その場合はホテルまで取りに行きますね。

戸田:大変! もう、ちゃんと返しなさい! ってね。じゃあ、それから洗うんですか!?

茂木:そうですね、まず、1時間ぐらいかけて入念にチェックします。

戸田:はぁ~!

茂木:ダンサーさんが多くいるような公演の時には、寝ずにやる仕事もあるし、100点以内であれば、3時間から4時間ぐらいで何人かの職人とスピード洗いをしています。ファンデーションの汚れとか、洗っただけだとなかなか落ちないんですが、ここで重要なのがプレウォッシュという、洗う前の予洗い。洗っている最中の汚れを、動かしやすくするんです。洗濯はここで(予洗いで)汚れ落ちが決まってくるので、この作業をするかしないかで、差が出てくるんです。

戸田:ミュージカルとか、シルク・ドゥ・ソレイユといった衣装だと、洗濯できないものもありますよね?

茂木:ありますね。接着で止めている衣装もあるので、そういったものは優しい工程で洗います。予洗いをしっかりして、洗う時間は短時間にして、それから、洗濯ネットのお勧めの使い方があるんです。

戸田:そうなんですか?

茂木:摩擦とか型崩れを減らすためには、洗濯ネットに入れた時に隙間を作らないようにします。型崩れしやすい衣類は、洗濯ネットに入れた時、余った部分をヘアゴムで縛ったり、ネット自体を縛ってあげて、動きが少なくなるようにします。

戸田:遊びが無くなるんですね?

茂木:はい。そういうことをしながら、ケアをしています。

戸田:色移りしないコツとかありますか?

茂木:これはですね、日本の水ってものすごく浸透性が早いんです。だから、水が先に触れてしまうと衣装の染色が色落ちする原因になるんです。石油で洗えば色落ちしないものもありますが、汗びっちょりだと石油だけでは汚れが落ちなかったりします。そこで、これは家庭でもできる技ですが、水と洗剤を最初にしっかりと混ぜて、その後から洗濯物を入れてあげるだけで、色落ちとか色移りを防ぐことができます!

衣装が翌日の公演に間に合うよう、職人が夜中や朝に作業し、普通は洗えないようなものも、あらゆる洗濯術を駆使してキレイに洗い上げているという茂木さん。この他にも番組では、仕上げが楽になる脱水時間、服を洗うおすすめの頻度など、家庭でも簡単に使えるプロの技を紹介した。

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。


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