韓国側が姿勢を変えなければ日韓関係修復のスタートは切れない~菅総理が韓国の情報機関トップと非公式で面会

By -  公開:  更新:

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月14日放送)に前統合幕僚長の河野克俊が出演。菅総理大臣が韓国の情報機関トップ・朴智元国家情報院長と会談したというニュースについて解説した。

演説する文大統領=2020年09月19日 YONHAP NEWS/ニューズコム/共同通信イメージズ 写真提供:共同通信社

菅総理が韓国の情報機関トップと非公式で面会

菅総理大臣が韓国の情報機関トップ、朴智元(パク・チウォン)国家情報院長と会談したことがわかった。会談は5月12日に行われ、日韓首脳会談の開催や北朝鮮情勢などについて協議したとみられている。また北朝鮮が新型コロナウイルスを理由に東京オリンピックへの不参加を決めたことに関しても、意見を交わしたということである。

飯田)冷え込んでいる日韓関係について、意見を交わしたとみられるというように報道されていますが。

北朝鮮情報を世界一持っている韓国の国家情報院

河野)朴智元国家情報院長の日本のカウンターパートは、瀧澤内閣情報官になるのだと思いますが、国家情報院長というのは、韓国において非常に地位の高い方だと思います。国家情報院は北朝鮮情報を世界一持っている組織だと思いますので、ここと日本の交流というのは重要だと思います。

飯田)日本の世論としては、かなり冷え込んでいる状況であるとされています。レーダー照射をされたり、いろいろとありましたよね。

韓国側が姿勢を変えなければ日韓関係修復のスタートは切れない

河野)私の現役時代の個人的体験から言いますと、最初は自衛隊の船に掲げている自衛艦旗の「旭日旗」を降ろせと。それから自衛隊のP1というパトロールをする飛行機に対して、射撃用のレーダーを照射するという問題がありました。他にも元徴用工問題や慰安婦問題など、いろいろとありますよね。私の感覚から言えば、すべてボールは向こうにあると思うのです。日本から何か仕掛けて行って関係を悪化させたのではなく、ほとんどの場合、韓国側から蒸し返すとか、一方的なアクションを取り、それに対して日本が「おかしいのではないか」と。そういう関係だと思います。私も日韓関係は重要だと思いますが、まず韓国側の姿勢を変えてもらわないと、スタートは切れないのではないかと思います。

2021年03月01日 演説する文在寅大統領 韓国大統領「歴史直視を」ソウル市内で開かれた「三・一独立運動」の記念式典で演説する韓国の文在寅大統領(共同) 写真提供:共同通信社

「政治では仲が悪いけれど軍同士は仲がいい」ということはない

飯田)かつて政治面では冷え込みが続いていても、軍同士はわかりあえていたのだということを言っていましたが、それすら旗を降ろせという問題がありました。韓国軍が変質してしまった部分があるのですか?

河野)以前は日韓の防衛交流をかなりやっていました。ただ、いまはそういう問題もあり、留学生の交換はやっていますが、本格的な防衛交流は私が現役のときも、それ以降は止まっていましたし、いまでも進んでいないのではないかと思います。軍同士の交流と言いますが、その上に政治があるわけです。政治的な合意が軍同士の交流には必要なので、「政治では仲が悪いけれど軍同士は仲がいい」というようなことは、基本的にはありません。やはり政治の下で我々はコントロールを受けますから。

飯田)文民統制が当然ありますものね。

河野)そうです。

アメリカから「韓国と仲よくしろ」と圧力をかけることはない

飯田)日韓合意のときに、アメリカ軍から「強引にでも仲よくさせよう」という圧力があったということを聞いたりもしますが、アメリカはどう見ていますか?

河野)例えばレーダー照射のときは、アメリカのインド太平洋軍司令官はデービッドソンさんでした。デービッドソンさんは「仲よくやってくれ」と私には言って来ませんし、私も「日本の味方になってくれ」ということは言いませんでした。デービッドソンさんには「日韓関係では、いまこういう事実があるが、それは日韓で解決する」と私は釘をさしました。デービッドソンさんも快く了解してくれました。

飯田)基本的には当事者同士でと。

河野)アメリカ側から「仲よくしろ」と圧力をかけられた経験は、私はありません。

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組HP

忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。


Page top