「明るいさよなら」を選んだ乃木坂46 松村沙友理……セント・フォースきってのアイドルオタク・吉田悠希が伝えたい“感謝”

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吉田悠希「愛の避雷針」~坂道にズーム そこまで推すか!~

乃木坂46、日向坂46、櫻坂46……“坂道シリーズ”を愛する、セント・フォース随一のアイドルオタク・吉田悠希が、“今推すべき楽曲”をグループの魅力とともにご紹介していきます

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坂道オタクの吉田悠希です!

このコラムでは、今、推すべき楽曲を、坂道グループの魅力と共にご紹介していきます。

今回は、6月9日にリリースされた乃木坂46の27thシングル「ごめんねFingers crossed」にC/W曲として収録されている、「さ〜ゆ〜Ready?」という作品をピックアップ! 本シングルをもって乃木坂46としての活動が終了、グループ卒業となるさゆりん(松村沙友理)の最初で最後のソロ曲です。これまで、たくさんのメンバーの門出を祝ってきた彼女が、自身の卒業では、どんな「さよなら」を選んだのか。グループでの活躍を振り返りながら、心からの祝福と共に、ズームしたいと思います!

吉田悠希 ~乃木坂46 最新シングル「ごめんね Fingers crossed」とともに

画像を見る(全10枚) 吉田悠希 ~乃木坂46 最新シングル「ごめんね Fingers crossed」とともに

■約10年!“乃木坂46 松村沙友理”を全力で貫いた!

さゆりん(松村沙友理)が27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」の活動をもって卒業するということは、4月15日放送のニコニコ生放送「生のアイドルが好き」の番組内で発表されました。卒業に至る経緯を話してくれた中で、特に印象的だったのは、「見送りたい子の卒業を見送ってから、自分も卒業できればと思っていました」という、さゆりんらしいコメントです。卒業の瞬間は、グループに対する一人一人の答えが出る瞬間だなあと、毎度感じているのですが、さゆりんは最後まで、自分自身ではなく“誰かのため”に答えを出す人だったんだなあと、改めて気が付きました。

さゆりんといえば、「さゆりんご」の愛称と天真爛漫なキャラクターで、グループのムードメーカーとして、ずっと変わらず走り続けてくれたメンバーです。乃木坂46発足時に作った自己紹介「さゆりんごパーンチ!」は、卒業を目前にした今に至るまで、9年間変わることなく健在。それは、今回ご紹介する「さ〜ゆ〜Ready?」の作品の世界観をみても、一目瞭然です。最後まで、みんなに愛された“乃木坂46の松村沙友理”でいてくれる。メンバーやファンのみんなを笑顔にしたい、楽しませたい、という気持ちに嘘がなかったのが、さゆりんが卒業と向き合う中でしっかりと伝わってきて。だからこそ、さゆりんの卒業を知ったときは、あともう少しだけ、乃木坂46を楽しくしてくれないかな?と、一人のファンとして、お別れを引き止めたい気持ちを感じずにはいられませんでした。

乃木坂46の初期から応援している方は、皆まで言わずともお分かりかと思いますが、さゆりんのアイドルとしての活動は、決して、順風満帆ではありませんでした。卒業に至る27枚目シングルまで“全曲選抜入り”……そこだけ切り取れば恵まれているかもしれませんが、個人的には、グループで一番の逆境を経験している子なんじゃないかなと思っています。舞台「16人のプリンシパル」の裏側で「私はここにいないほうがいいの」と弱音を吐いて泣いていたあの頃を、ファンの前に立つことがすごく怖かっただろうあの頃を、ずっと見てきたからこそ、よく最後まで、それも約10年にもわたって“乃木坂46 松村沙友理”を貫いてくれたなあと、感謝せずにはいられないんです。

松村沙友理ソロ曲『さ~ゆ~Ready?』Music Video  (C)乃木坂46LLC

松村沙友理ソロ曲『さ~ゆ~Ready?』Music Video  (C)乃木坂46LLC

■さゆりんが選んだのは“明るいさよなら”

そんな、さゆりんの卒業ソロ曲『さ〜ゆ〜Ready?』は、彼女らしさ全開の明るい曲調にのせて、歌われる詞も、さゆりんごカラー全開! この曲の歌詞の凄さは、さゆりんが今までの活動で体現してきたことがダイレクトに文字化されたような、とってもハッピーでシンプルな作品だけど、それが逆に切なくて、胸に響くところです。

卒業曲、特に乃木坂46の御三家(白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理)と呼ばれたメンバーの曲には必ず、“さよなら”とどう向き合っているのか、どう向き合って欲しいのかが歌詞の中に表現されているのですが、さゆりんの“さよなら”は「笑顔でバイバイ」「明るく行こう」「涙は見せない」と、とにかく一貫して“明るいさよなら”なんですよね。しかもそれは、笑顔や元気の方が「私らしいかな」と、前を向いているような意味合いの明るさで。これまで、いろいろなメンバーが卒業する姿と、それを見守るファンの気持ちを感じて寄り添ってきたからこそ、お別れらしくない、涙を誘わない“さよなら”を選んだところも、さゆりんらしくてすてきな作品なんです。

さらに言うと、歌詞の中にある「さゆりんご」という固有名詞。ここまで具体的にメンバーの輪郭をはっきりさせた歌詞は、今までの卒業曲にはありませんでした。“秋元康オタク”の私からみても、ここまで自分らしい世界観を尊重して歌詞を書いてもらえるのって、“乃木坂46の松村沙友理”という、一人のキャラクターへの“称賛”と捉えても良いんじゃないかなと感じています。

乃木坂46 最新シングル「ごめんね Fingers crossed」のジャケットではType-Dにさゆりんが写っています

乃木坂46 最新シングル「ごめんね Fingers crossed」のジャケットではType-Dにさゆりんが写っています

■MVには、愛がぎっしり!

歌詞以上にインパクト大なのが「さ〜ゆ〜Ready?」のMusic Video。卒業曲だとは思えないくらい、ポップでカラフル。髪型はツインテール、衣装はリボンにフリルにスカートと、王道アイドル全開の、まさに“さゆりんご完全燃焼”にふさわしい、最高に楽しい作品に仕上がっています。

特に面白いのが、この映像が三名の監督で作られているところ。さゆりんの最初の“個人PV”を担当した萩原健太郎監督、いくちゃん(生田絵梨花)とのユニット“からあげ姉妹”のMVを担当した月田茂監督、さゆりんご軍団のユニット曲『白米様』のMVを担当した伊藤衆人監督の三名の監督が「自分が思う松村沙友理の魅力を出す」という共通のテーマで、各コーラスごとに分かれて撮影しているので、一つのMVでも、全く異なるさゆりんを楽しむことができるんです。三つとも、本当にまったく違うテイストだけれど、映像を通して伝わってくるのは、さゆりんがとても愛されていたんだなということ。作中には、これまでに発表された作品の伏線もいくつかあって、ファンが楽しめる要素もたくさん散りばめられていますが、私にとって、このMVの一番の魅力は、松村沙友理じゃなかったら実現されなかった“映像の温かみ”だと感じています。それぞれの監督のさゆりんへの愛情や、門出を祝う気持ちが伝わってきて、それがまた、自分の中の想いと共鳴して、何度も観たくなるんです。まだ見ていない方はぜひ一度、最後の「さゆりんごパーンチ!」を受け取るまで、観てみてください!

松村沙友理ソロ曲『さ~ゆ~Ready?』Music Video  (C)乃木坂46LLC

松村沙友理ソロ曲『さ~ゆ~Ready?』Music Video  (C)乃木坂46LLC

■やっぱり寂しい! もう少し、いてくれたらなあ…。

ちなみに、涙を誘わないテイストの作品だと先ほど書きましたが、私は初見でボロボロ泣いてしまいました(笑) それは、今までありがとうの涙でもなく、お別れがつらい涙でもなく。「大丈夫だよ!」と明るく振る舞うさゆりんの姿が、私たちファンを安心させたいと一生懸命笑顔でいてくれるさゆりんの気持ちが、不器用で愛おしくて。さゆりんのことがこんなに大好きだったなんて、この作品を観るまで自分の気持ちに気が付いていませんでした!

AKB48のこじはる(小嶋陽菜)の卒業のときにも、同じような気持ちになったんですけど、突然「やっぱり、嘘だよ~!」って、グループに残ってくれないかなって、まだどこかで期待しちゃって(笑) どんな時も、私たちの想像を超えてワクワクさせてくれる、唯一無二の人でした。

私も、さゆりんごパーンチ!

私も、さゆりんごパーンチ!

そんな“松村沙友理ロス”状態の私。さゆりんに関するコラムは、これが最初で最後だと思いながら書きましたが、先日開催された卒業コンサート「さ~ゆ~Ready? ~さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート~」の感想を、またここで語ってしまうかも………!?

【松村沙友理ソロ曲『さ~ゆ~Ready?』Music Video】

吉田悠希YouTubeチャンネル

吉田悠希YouTubeチャンネル

【吉田悠希の坂活日誌:神引きしました!】
YouTubeチャンネルで27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」の生写真開封をしました! なんとヨリのさゆりんが私のもとへ…!!すごく嬉しかったです!!

【吉田悠希 YouTube動画】

連載情報

吉田悠希「愛の避雷針」~坂道にズーム そこまで推すか!~

今推すべき楽曲を坂道グループの魅力と共にご紹介していきます。

著者:吉田悠希
セント・フォース所属。AKB48の劇場公演を観に行ったことがきっかけで、アイドルに興味を持ち、乃木坂46、欅坂46、日向坂46、櫻坂46……全ての坂道シリーズを推し続けて今に至る。各グループの推しは、橋本奈々未(乃木坂46)、平手友梨奈 志田愛佳(欅坂46)、 佐々木久美 東村芽依(日向坂46)、菅井友香 藤吉夏鈴(櫻坂46)。ニッポン放送では「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」にて、中継レポーターを担当中(水・木曜)。
『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』公式 Twitter https://twitter.com/zoom1242
セント・フォース公式 YouTube https://www.youtube.com/user/centforceofficial

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