野球解説者・佐々木主浩が7月27日、ニッポン放送「TOKYO TODAYS TODAY」に生出演。28日の東京オリンピック・野球の1次リーグ初戦のドミニカ共和国戦(福島・あづま球場)に臨む日本代表“侍ジャパン”の戦力を分析した。
小永井一歩アナウンサー:悲願の金メダルを目指す日本代表でありますが、今回のメンバーピッチャー11人野手13人どうご覧になりますか。
佐々木:まあいろいろ言われることもあるとは思いますが、このメンバーだったら負けるはずがないでしょう。
小永井:見渡してみてもトッププレイヤーたちばかりですもんね。ピッチャー陣について少し伺いますと軸となる先発ピッチャーがどうやら山本由伸と森下、若い2人ですね。
佐々木:だから、そこらへんかなと思うんですけどね。
小永井:不安な点があるとしたら。
佐々木:やっぱり、経験上。森下は国際試合やってるのかな?
小永井:森下はJAPANで投げてましたね。
佐々木:でもその時とはまた違うんでね。そこらへんかな。
小永井:そういう意味では、国際大会の経験豊富でいったら田中将大が……
佐々木:とか、やっぱりベテラン。で、どういうふうにやるか。ピッチャー交代。
小永井:そうですね。やはり佐々木さんなので、後ろを締めるピッチャーについても伺いたいのですが、リリーフ陣、こちらも若い平良、栗林……どうやら栗林が9回で行きそうという報道もでていますけどね。
佐々木:(事前に)決めることはないと思うけどね。
小永井:その時々の状態で、と。……この9回というのは、緊張や重圧があると思いますが。
佐々木:若いんで、まだ怖さを知らない2人なんですよね。やっぱり抑えをやっているときって、怖さを知らないとね。まだ(今は)、イケイケになっているので。まあ、実力的にはどっちでもいいと思います。
小永井:なるほど。
佐々木:ボール見てても、何しても、この2人だったら。ただ、やっぱりオリンピックという舞台での経験ですよね。怖いですよ。この子たち、凄いと思うもの、みんな。俺だったら足震えて投げられないなと思いますよ。本当にそのぐらいですよ。
小永井:佐々木さんにそう言わしめる、平良、栗林ですが……先日、宮城に壮行試合の取材に行ってきたのですが栗林投手に話を聞くと「日頃のシーズンのマウンドでも常に緊張感MAXでマウンドに上がっているのでオリンピックといっても、もちろん緊張はしますけどいつも緊張しているのでそこまで気にはしません」と、そういうコメントがあったのですがね。
佐々木:ずっと言ってるんですけど、オリンピックって一発勝負の中でやるのがすごいなと。というのは、プロ野球って次があるんですよ、負けても。ここで負けたら終わりっていう、その一発勝負があるから、そのプレッシャーって、逆に言うとこの子たちにはすごくいい経験になるし、自信にはなると思いますね。
小永井:ミスできない場面で投げるという経験ですよね。未来の侍ジャパンということを考えてもこの2人のピッチングは楽しみです。そして野手ですが、佐々木さん、1人キーマンを挙げていただくとしたら誰になってきますか。
佐々木:一番心配だったのは柳田ですよね。出てきましたけどね。
小永井:スタメンでは出ましたけどね、壮行試合。
佐々木:これでどうなるのか。どこに置くのかという部分も。あとは源田を……
小永井:2番ショートですね、どっちがいいですかね。
佐々木:日本的な野球をするなら源田でしょうね。経験といったら坂本。稲葉監督がどういう野球を目指しているのかということじゃないですか。ここのチームとやるときは細かくいかなきゃいけない、こことやるときはもう打ち勝つしかないとか、そういった、どういう野球をやるかというので決めていいんじゃないでしょうかね。
小永井:稲葉監督も「スピード&パワー」と話していましたが。
佐々木:パワーはかなわないです! 外国人にかなわないです。パワーを求めているようだったら危ないです。
小永井:日本らしくっていうことですね。
佐々木:そうです。特にこういう試合は。だからいまちょっと不安になります。絶対勝てないから。パワーで勝てるのは大谷だけですからね(笑)
小永井:彼は勝てますね(笑)
佐々木:あれ位の人じゃないと、パワーじゃ勝てないです。
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