「新しい歴史をつくるのだ」東京パラ ゴールボール男子日本代表が抱負

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ゴールボール男子日本代表

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8月11日に行われた、東京2020パラリンピックに出場する、ゴールボール男子日本代表選手のオンライン会見の模様をお伝えします。

東京大会がパラリンピック初出場となるゴールボール男子日本代表。昨年(2020年)10月に監督に就任した市川喬一監督は、「初めてだからこそ、怖いもの知らずの勢いのまま初戦を迎えて、最後の決勝の舞台に立って欲しいと思います」と選手に期待を寄せました。

川嶋悠太選手(キャプテン)

川嶋悠太選手(キャプテン)

■川嶋悠太選手

「私自身、チーム中ではいちばん経験があると思います。どんなときもキャプテンとしてチームを支えて、金メダルを目指して頑張って行きたいです。守備面では、サーチから3人での組織的な守り、攻撃面ではフェイクやウイングをコントロールしてチームに貢献できればいいなと思っています。(海外選手のバウンドボール対策について)バウンドボールに対しては、これまで2つのバウンドの音を聴いて、その延長線上に体を持って行くということをやっていましたが、スピーディーなゴールボールで2つのバウンドを聞いて反応するのは難しいと思っています。ワンバウンド目のボールの破裂音や、空中でかすかに鳴る鈴の音を聞いて、コースを読むように取り組んで来ました」(川嶋悠太選手)

■田口侑治選手

「男子は初出場なので、新しい歴史をつくるのだという強い意志で取り組んでいます。この1年間、ディフェンスを磨いて来たので、どんな球も後ろに逸らさない、ゴールさせないというところを皆さんに見ていただきたいなと思います。守備面が安定することでチームの勝利がぐっと近づくと思うので、自分の役割を全うすることを意識してやって行きます」(田口侑治選手)

■宮食行次選手

「自分のプレーの強みとしては、高さの異なるバウンドボールを投げ分けることができて、それをコントロールできることだと思っています。コロナ禍で辛かったことは、みんなで揃って練習することが、最初はなかなか難しかったところです。みんなでオンラインで話し、トレーニング内容を共有したのはすごく励みになりました。メンバー同士の相互理解にもつながって、有意義な時間だったと思います」(宮食行次選手)

■山口凌河選手

「僕の持ち味は攻撃力です。チームに勢いを与え、流れを変えるボールで貢献したいなと思っています。合宿を通して、持ち味だった攻撃力の面でボールのコントロール、バウンドボールの質の向上に取り組んで来たので、しっかり得点をとりたいです」(山口凌河選手)

■金子和也選手

「チーム唯一の左利きなので、多彩な攻撃を繰り出して、チームの連携を使って高身長な海外のプレーヤーからどんどん点をとり、チームの勝利に貢献して行けたらと思っています。個人としては、2つ取り組んで磨いて来たことがあります。1つ目はバウンドボールの質の向上です。もう1つはディフェンス面で、センターやライトプレイヤーにも話を聞き、自分の守備範囲を全うできるように取り組んで来ました」(金子和也選手)

■佐野優人選手

「ディフェンスに自信があります。キャッチからの攻撃、移動して攻撃をするなど、小技で得点することが持ち味です。チームとしてウエイトトレーニングを本格的に始めて、腕回りや身体が大きくなりました。(ウエイトトレーニングを)始めた当初は、クリーンの重さは60kgが限界だったのですが、100kgを持ち上げられるようになって、成長できたかなと感じています。瞬発力と爆発的なパワーを生み出せるようになったので、ボールを素早く取って勢いよく助走して投げる、というところにつながっているのではないかと思います」(佐野優人選手)

ゴールボールの試合はスピーディーな動きが求められます。男子日本代表は俊敏性のある攻撃とディフェンスが持ち味です。8月25日の初戦、アルジェリア戦からゴールボール男子日本代表チームの挑戦が始まります。

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