-新行市佳のパラスポヒーロー列伝-
ニッポン放送アナウンサー・新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見していきます
東京オリンピック・パラリンピックに出場する選手の内定が、続々と発表されています。今回は6月17日にオンラインで行われた、車いすバスケットボール日本代表選手内定発表会見の模様をお伝えします。
この日、東京パラリンピックに出場する、車いすバスケットボール日本代表に内定した男女それぞれ12人の選手が発表され、男子日本代表の京谷和幸ヘッドコーチと、女子日本代表の岩佐義明ヘッドコーチが会見しました。
【京谷和幸HC】
「昨年(2020年)12月に1次選考を行い、今年4月に2次選考。そして5月の最終選考を経て、今回12人のメンバーを決定しました。チームのコンセプトである『トランジションバスケの遂行』『ディフェンスで世界に勝つ』ということを体現できる選手を基準に、技術的なことだけではなく、チームに勢いを与える選手、チームに安心を与える選手、メンタル面やコート内外でチームの役割を全うできるかどうかなど、あらゆる場面を想定し、チーム全体のバランスをいちばんに考えてメンバー12人を決定しました。チームの最大の目標であるメダル獲得に向けて、今後さらに連携面での強化を図り、最高の状態で本番を迎えられるようにしっかり準備して行きたいと思います」
■リオからの5年間で成長したところ
「ディフェンスリバウンドということを強調して選手たちには指導して来ました。しっかりリバウンドをとって、そこからの早いトランジションでのオフェンスというのは、格段に上がっていると思います。激しいプレスディフェンスというのも非常に力を入れているところなので、そこは大きく変わったかなと思います」
■予選について
「どのチームに対しても、日本のトランジションバスケは(これまでの対戦から)効果的だったと思うので、相性は決して悪くないと思います」
【岩佐義明HC】
「チームの目標であるメダル獲得を考え、昨年の12月から選手選考を進めて来ました。選考にあたり、1つ目としてチームの方針であるトランジションバスケットボールに対応できる選手、2つ目として最後まで走り切れる選手、最後にチームの勝利に貢献できる選手というところを考えながら選考して来ました。残りの期間、もう一度ディフェンスとオフェンスを確認しながら進めて行きたいと思います」
■成長したところ
「リオもロンドンも(パラリンピック出場を)逃しています。展開を早くするということで、アーリーオフェンス……相手のディフェンスが整わないうちにオフェンスまでもって行く、というスタイルを徹底することができました」
■予選について
「オーストラリアに勝ち切って行きたいというのはあります。(予選で)2、3勝することを狙いながら決勝トーナメント進出を目指したいですね。どこのチームもハイポインターがしっかりしたプレーをして来るので、負けずに走ってアウトサイドシュートを打って来るというトランジションバスケで対抗したいなと思います」
男子代表は予選でグループA、カナダ、韓国、スペイン、トルコ、コロンビアと同じ組。女子代表もグループAで、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツと対戦します。車いすバスケットボール日本代表は全員バスケでメダルを狙います。
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