その多さに本人たちも驚く 黒木瞳とローランドの“共通点”
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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(10月13日放送)にホスト、実業家のローランドが出演。自著『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』から、それぞれの言葉について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。10月11日(月)~10月15日(金)のゲストはホスト、実業家のローランドが出演。3日目は、自著『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』に書かれている「言葉」について---
黒木)今週はローランドさんが2021年7月にKADOKAWAから出版された『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』から、人生を明るく照らすヒントを伺います。
ローランド)ありがとうございます。
黒木)「ナンバーワンになれば誰も目に映らない」。これはこの通りなのですけれども、ナンバーワンになるまでのいろいろな紆余曲折があったからこそ、この言葉が生まれたのですよね。
ローランド)そうですね。この言葉ができた背景で言うと、競争社会で自分の順位が如実に出る仕事だったので、他が気になって仕方がなかったのですよ。でもいろいろな自己啓発本を読むと、「自分軸で生きよう」とか、「自分の価値観で生きよう」みたいなことが書いてあるのですが、そんなことは無理だろうと。こんなに順位をつけられるなかで、どう考えても「オンリーワン」などとは考えられなかったのですよ。このどうしようもない気持ちに整理をつけるのであれば、ダントツでいちばんになれば、ゴールテープしか目に入らないじゃないかということに気付いたのです。
黒木)ダントツでいちばんになれば。
ローランド)だからとにかくナンバーワンをひた走って、気付いたら周りが眼中にないというか、他のホストさんたちは、「体に気を付けて仕事を頑張ってください」みたいな感覚になれたのです。あんなに嫉妬心で苦しんでいた自分が、です。「いろいろな本に“周りを気にしなくていい”と書いてあるのに、私はすごく気にしてしまって“何なのだろう?”」と思っている人には、「とにかくナンバーワンになれば、誰も目に映らない」という言葉を、少し難しいストイックな言い方かも知れないけれども、解決方法はちゃんとあるということを伝えたいです。
黒木)でもナンバーワンになるために、ものすごく努力をなさったのでしょう?
ローランド)本当に24時間、1秒も逃すことなく仕事のことを考えていたと断言できるくらいの自負があります。いま振り返ると「なって当然だったかな」というくらいの努力量ではあったと思います。
黒木)それがこの本を書かせた原動力なのですかね。最初の『俺か、俺以外か。』を出されるきっかけは何だったのですか?
ローランド)そのときは自己顕示欲も強かったので、「知ってもらいたい」というのがいちばんの動機でしたね。そこからそれを読んで、黒木さんのように「ありがとうございます、元気になりました」というような言葉をたくさんいただいて、「人のことを感動させられるのだ」ということに自分自身も驚いて、書きました。
黒木)印税を寄付なさっているのですって?
ローランド)そうですね。
黒木)そのあたりもブレていませんね。1冊目は中国語にもなって海外でも……。
ローランド)海外でも読んでいただけるというのは、本当に嬉しいことです。
ローランド)ちなみにお聞きしたいのですけれども、黒木さんが周りを気にして「あの人と比べて私なんて」と思うことはあるのですか?
黒木)例えば、私より素晴らしい踊りをされる方を見たら、嫉妬というより、「どうしたら、あのように踊れるのだろう」と思います。
ローランド)なるほど。向上心の方にベクトルが行くということですね。
黒木)でも、もともとすごくネガティブな人間なのです。私もローランドさんと一緒で言葉遊びが好きで、詩を書いてはいるのですけれども、心が萎えたときや病んでいるとき、不安がいっぱいなときは詩がたくさん書けるのですね。幸せなときは書きたいと思わないのです。
ローランド)それはめちゃくちゃわかる気がします。
黒木)言葉の力は、人を救えると言ったら大げさですけれども、明るい未来のための言葉の力というのはありますよね。
ローランド)そうですよ。どんな医者でも直せない病気を治せるのが言葉だと僕は思っているので、だから本当に言葉のパワーというのは大きいですよね。以前ブログで「無用の用」とか書かれていらっしゃったではないですか。本当にいろいろな言葉を知っていらっしゃる方だなと思いました。
黒木)いえいえ、本当に言葉遊びです。いまはネットで調べれば何でも出て来ますけれども、小学校6年生くらいのときから私は国語辞典が好きで、1ページ目から「これは知らない、これは詩に使える」とかと言って見ていました。
ローランド)僕も国語辞典はずっと読んでいたのですよ。言葉を知りたくて。
黒木)やはりちょっと共感する部分が多過ぎて。
ローランド)そうですね。びっくりです。
黒木)初めてお会いしたときもそう思いましたけれども。
ROLAND(ローランド)/ ホスト 実業家
■1992年7月27日生まれ。東京都出身。
■株式会社ROLAND GROUP HD代表取締役社長。
■高校卒業後、大学をすぐに中退し、18歳で歌舞伎町のホストとなる。
■1年間の下積み時代を経て歌舞伎町の売上記録を更新し続け、26歳で起業。
■自身がオーナーを務めるホストクラブ「THE CLUB」を立ち上げ独立。
■現在は実業家として脱毛サロン、美容室、アパレルブランド経営などの傍ら、テレビや雑誌などメディアでも幅広く活躍。慈善活動にも尽力。
■著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)、『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』(KADOKAWA)
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番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳