「一瞬止まって欲しいと思った」岡崎朋美がオリンピックの感動を語る
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12月5日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~)が放送された。今回は、スピードスケート冬季五輪5大会連続出場、岡崎朋美が出演。長野オリンピックの思い出を語った。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。今回は、岡崎朋美がライバルの存在や長野オリンピックの盛り上がりを振り返った。
金子:岡崎さんは覚えていらっしゃらないでしょうけど、20年ほど前に、カルガリーのワールドカップ会場でお声がけさせていただきまして、2、3言葉を交わして。2日間ぐらい僕はニヤニヤしていた記憶があるんですが……。
岡崎:(笑) ありがとうございます。
金子:計5回オリンピックに出場されました。それぞれに忘れられない思い出があると思うんですが、まず思いつくのは?
岡崎:やはり長野ですね。最終滑走で島崎京子さんと日本人同士だったんですけど。ライバルと言いますか、彼女を目標として、やってきていたところもあるので。一緒にゴールして、ワンツー取りたいという思いもあったんですよね。そうすると、もっとすごい盛り上がりになるんだろうなと思っていました。昔からの同級生でしたので、ライバル兼友達として闘争して。何だろう、タイミングっていうんですか。私たち運命なんだなって。
金子:スタートラインに2人で並んだだけで、ぞくぞくしちゃいますね!
岡崎:そうなんですよ。その時は一瞬止まって欲しいと思ったぐらいで!会場がエムウェーブって一周全部客席があるんですけど、観客はほとんど日本の方で。岡崎コール、ともちゃんコール……いろいろ日本の言葉が飛び交うんです。「バン」ってなった時からウェーブが始まるんですね。わー! 頑張れ! って。私が進んでいるんだけど、そのウェーブの声を追いかける1周でゴールするって感覚が、長野しか感じられなかった。
金子: ウェーブを追ったんですね!
岡崎:追いました。越したいなというぐらいに。皆さんの声を追い抜かせば、すごい記録出るんだろうなって思いながら滑っていましたね。でも追い越せなかった。皆さんの声がすごくて感動しましたよ。
リスナーからの質問で、高校時代の屋外リンクでの練習についても触れた岡崎。寒さに関するエピソードを語る中で、当時の寮生活にまで話が及んだ。
岡崎と金子は20数年前に、2言、3言ことばを交わしたことがあるだけの間柄だったという。金子は、笑顔に包まれた岡崎に対し、内側にある鋼を感じつつ、オープンに色々なことを話す彼女の姿に安堵した様子であった。
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番組情報
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。