11月14日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~)が放送された。今回は、オリンピックスピードスケート男子500mの金メダリスト、清水宏保がリモート出演。メダリストの立場から見た北京オリンピックへの期待を語った。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。今回、清水宏保はメダルが期待される北京オリンピックについて、日本選手の厚みを語った。
金子:北京オリンピック開幕まで3ヶ月を切りました。日本の場合、清水さんが歴史に名を刻んだということもあり、スピードスケートはメダルを期待される競技じゃないですか。メダルが取れなかったら、正直負けって言われてしまうくらいになっている。今回はどうですか?
清水:今回はどの選手、どの種目もメダルを取るチャンスはあると思います。前回のオリンピックからの勢いはまだ止まっていない。特に、小平選手の連覇。そして、高木選手の個人のメダルも期待できます。前回と違うのは、男子が非常に強くなっていることです。特に僕が出ていた男子500mはメダルが取れる選手が何人も出てきている。
金子:スピードスケートの短距離ってなんていうんでしょう、人間の持っているポテンシャル勝負というか。陸上の100mと一緒で。そこに精神力はどう介在してくるんですか。
清水:オリンピック競技って残酷で、4年に1回のたった1日のために、すごくプレッシャーがかかるんです。その日にピークを合わせられるかどうか、体の場合はそこがもう顕著に表れるので。なんというか、経験値と精神状態の持っていき方なのかなと。
金子:男子について。新浜選手、村上選手それから森重選手。いろいろと出てきていますが、メダルは誰が出ても期待できる感じですか?
清水:昨シーズンの実力から行けば、新浜選手が第一候補。僅差で村上選手。日本はダブルエースで体制を整えていたんですよね。その2人は間違いなく、メダルが取れる実力があります。そこへ今年になって森繁選手という、まだ学生の新しい選手が出てきた。そして彼が、その2人を破って国内の試合で優勝してしまった。2枚看板ではなく3枚看板になり、日本の層の厚みが出てきたことは、海外勢にインパクトを与えられるのではないかなと思います。
現在はレーシングドライバーとしても活躍している清水。レースのスピードの魅力について語る場面も。
以前、清水のトレーニングで追い込む姿を見て、そこまでやらないとオリンピックでは勝てないのかと金子は驚いたという。当時の清水に対し、どこか人を寄せ付けないものを感じたというが、今回の対談では、よく笑う人になった、人生楽しんでいるなという印象を受けた金子であった。
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番組情報
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。