ヤクルト・高津臣吾監督「紙一重で勝ち取った日本一」
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東京ヤクルトスワローズの高津臣吾監督が12月14日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。この1年を振り返り、日本一になった要因について語った。
就任2年目で悲願の日本一
2021年の日本シリーズを制し、20年ぶりに日本一となった東京ヤクルトスワローズ。ここでは、就任2年目で悲願の日本一となった高津臣吾監督に話を伺った。
飯田)まずは日本一、そして正力松太郎賞の受賞、おめでとうございます。
高津)ありがとうございます。
飯田)日本一になってから2週間ほど経ちますが、ここまでの間は怒涛のような忙しさでしたか?
高津)初めての優勝監督ですが、「ここまで忙しいか」というくらい忙しかったです。日本シリーズ明けに家でゴロゴロする暇もなく、忙しくさせていただいております。
いままで通り、信念を変えず
飯田)日本シリーズも含めて、いろいろな評論家の方々が投手起用などを絶賛されていますが、心がけていることはありますか?
高津)「いままで通り、信念を変えずに」ということを思っていました。選手がマウンドに上がったら、しっかりとしたパフォーマンスを出してくれるだけだと思っているので、そのタイミングだけ間違わないように。「いままでやって来た通りのことをできたら」とは思っていました。
ショックだった開幕の「阪神に3連敗」
飯田)監督を前にして恐縮なのですけれども、私は阪神が好きなのですが、開幕の3連戦で、神宮でタイガースは3連勝しているのです。これで我々は「行けるな」と思ったのですが、高津監督からすると、最初の3連敗はどうだったのでしょうか? 「やられたな」という思いはあったのですか?
高津)もちろん、「タイガースは強い、ジャイアンツは強い」と思っていたのですけれども、「ここまで差があるか」と思わされる3連戦でした。1つは勝てる、もう少し勝てる、もう少しできると思っていましたが、あっという間に3連敗で終わってしまったなという感じはします。かなりショックでした。
勝つか負けるかは「紙一重の差」
飯田)監督はインタビューでも答えられていますが、去年(2020年)、一昨年(2019年)と最下位であり、今年は優勝で日本一だけれど、「差は紙一重」だとおっしゃっているではないですか。その部分は大きいのですか?
高津)1点取られても、1点取っても、その1点差で勝ち負けがつくようなイメージをシーズンでもしていました。どうやって1点を先に取るか、勝ち越すか、どうやって逃げ切るかということばかり考えていて、2年連続最下位にはなってしまったのですけれども、今年もゲーム差なしで優勝できたように、そのくらいの差だと思っていました。
プレッシャーはないよりある方が力を発揮できる
飯田)そうなると、1つ1つの采配、AにするかBにするかの選択肢があって、どちらに決めるかということが意味をなして来るではないですか。そのようなプレッシャーはどうだったのですか?
高津)「思い切ってやるだけだ」と思っていたので、プレッシャーを感じることは特にありませんでした。私がプレッシャーを感じていると、選手もそれなりに感じるでしょうし、そういうプレッシャーは特に感じることなく采配したつもりです。
飯田)それは高津さんの選手としてのキャリアがあり、日本でも頂点を極め、メジャーに行き、台湾、韓国、独立リーグと渡られた。さまざまな場面でのプレッシャーに慣れている部分はありますか?
高津)プレッシャーに慣れているかどうかはわかりませんが、皆さまがイメージされているよりは、嫌いではないかも知れないですね。重圧があるなかでプレイするのは、自分が思っている以上の力が出るような気もします。緊張感も何もないようなところでやる方が、難しいかも知れないですね。
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