黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(12月21日放送)に俳優でシンガーソングライターの舘ひろしが出演。映画づくりへの意欲について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。12月20日(月)~12月24日(金)のゲストは俳優でシンガーソングライターの舘ひろし。2日目は、映画づくりへの意欲について---
黒木)舘さんは2021年4月、新しい所属事務所、「舘プロ」を設立されて、新しいスタートを切られました。その設立会見のなかで、石原裕次郎さんや渡哲也さんの夢でもあった映画つくりへの意欲もお話されておりましたけれども、映画への意欲というのは、熱い想いがあるのですか?
舘)僕はデビューが映画だったので、映画はやりたいですね。石原プロのときは、すごく使命感があって、「大きな映画を撮らなくてはいけない」というのがあって、結局、それで最後まで撮れなかった。もし、舘プロが儲かったりしたら、そんな大仰なものでなくて、小さくてもいいから映画を撮りたいですね。
黒木)舘さんのなかで役者への情熱というのがあるのでしょうか?
舘)僕はものをつくるのが好きなので、みんなと一緒に「ワイワイ」言ってつくっているのが楽しい。黒木さんは監督をやっていてどうですか?
黒木)クリエイティブな仕事は嫌いではないですね。
舘)そうでしょ。やはり何かつくって行くということは。
黒木)だけど演者にしても、制作にしても、ものをつくる人達ではないですか。だからそんなに分け隔てなく考えてはいますけれど。
舘)俳優としても、黒木さんはメインのキャラクターが多いではないですか。そうすると、ただ台本貰ってそれを演じればいいだけではなく、全体のことを考えるでしょ。ある意味プロデューサーみたいなこともするわけではないですか。だからそこが楽しいのだよね、きっと。
黒木)そうですね。舘さんと最初にご一緒したのは『刑事貴族』でした。『新宿鮫』でもご一緒させていただいたり、それから……。
舘)一緒にお風呂入ったね。
黒木)どのとき?
舘)『無影燈』のときだよ。
黒木)北海道、洞爺湖。違違う、洞爺湖じゃない。どこでしたっけ?
舘)まあ、とにかく温泉の露天風呂に2人で入って、それでも何もないんだよ。
黒木)それも何もないのですね。
舘)俺によほど魅力がなかったんだね。
黒木)でも、舘さんにはゴルフ誘っていただいたじゃないですか。とっても風の強い日に。そのとっても風の強い日の帰りに、「ソフトクリームを食べなくてはいけない」って舘さんがおっしゃって。寒かったのにソフトクリームいただいて。
舘)そうだっけ?
黒木)それで。『終わった人』のときは盛岡行って、わんこそば。
舘)わんこそばね。
黒木)あれ舘さん二十何杯か…。
舘)あ、そう? うちのメイクの女の子が一生懸命頑張ってたなあ。
黒木)百杯行きましたものね。うちのスタッフも百杯行きました。
舘)黒木さんの方のスタッフが百杯行った。
黒木)……というような楽しい思い出もたくさんあるのですけれども、映画への意欲、新しいことへ挑戦する舘さんの原動力は何ですか?
舘)う~ん、モテたいから? 女性にモテたい。
黒木)それがやっぱり舘さんのこう……。
舘)薄っぺらな。
黒木)いや男の色気というか。それがやっぱり健在なのですね。
舘)ただの女好きと。はい。
黒木)おっしゃっていますけれども、愛妻家でいらっしゃるのでしょ?
舘)はい。もちろんです。
黒木)はい。なのに女好きって、どうして公言するのですか?
舘)それはそれで。それとこれとはやっぱり。
舘ひろし(たち・ひろし)/ 俳優・シンガーソングライター
■1950年、愛知県名古屋市出身。
■1975年、原宿・表参道を拠点としたバイクチーム「クールス」を結成。選抜メンバーで結成されたロックバンド「クールス」のボーカルとしてレコードデビュー。その後もソロデビューし、シンガーソングライターとして活躍。
■1976年、映画『暴力教室』で俳優デビュー。
■その後も数々の映画・ドラマに出演し、「西部警察」への出演を機に渡哲也さんと出会い、石原プロモーションへ入社。アクションからコメディまで幅広い役柄で数々の作品に出演。
■2021年1月に石原プロモーションが解散。4月には「舘プロ」を設立。舘プロには舘ひろしさんのほか、5人の俳優・シンガーソングライターが所属。
■11月5日からはNHK・BSプレミアムでBS時代劇『剣樹抄~光圀公と俺~』(全8回)に出演。(12月4日最終回)。11月28日からはNHK・BSプレミアム&BS4Kで『プレミアムドラマ 生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔』(全8回)に出演。
この記事の画像(全3枚)
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳