3月13日、北京2022パラリンピックは第10日を迎え、7大会連続出場のレジェンド・新田佳浩選手が、愛弟子・川除大輝選手とともにロスカントリースキー・オープンリレーで金メダルの「集大成」を目指す。
内田雄基アナウンサー)昨日12日、アルペンスキー女子の座って滑るクラスで平昌大会に続いて出場した5種目すべてでメダル獲得という偉業に挑んだ村岡桃佳選手ですが、惜しくも最後の種目の回転では5位に終わり、全種目は成りませんでした。
しかし村岡選手は今大会で滑降、スーパー大回転、大回転の3つの種目で金メダルを獲得。平昌では金メダル1個だけでしたので、今回の金3個、銀1個は大きな飛躍と言えます。村岡選手は最後の種目の回転を終えたあと、こうコメントしています。「回転は自分らしく楽しく滑ろうと思って、なんとか滑りきることができた。やりきったなという達成感がある。金メダルを今大会で3つ獲得できて、自分にすごくいい点数をつけられると思うくらいのレースができた」と語っています。しかも今大会では日本選手団の主将を務めた村岡選手、日本勢を引っ張り、立派にその仕事を果たしました。本当にお疲れ様でした。
内田)大会10日目の最終日の今日は3つの競技が行われ、日本人選手が出場する競技はアルペンスキー、そしてスキー距離の2種目です。
アルペンスキーは9時半からすでに競技が始まっていまして、男子最後の種目の回転が行われています。座って滑るクラスで注目は、村岡桃佳選手の師匠にあたる6大会連続出場の森井大輝選手です。今大会では滑降とスーパー大回転で銅メダルに輝きましたが、唯一手にしていない金メダルを獲るには、これがラストチャンス。有終の美を期待しましょう。
またスキー距離、いわゆるクロスカントリースキーではオープンリレーが行われ、7大会連続出場のレジェンド新田佳浩選手と、新田選手を師と仰ぎ、男子20キロクラシカルで初の金メダルを獲得した川除大輝選手の師弟コンビが出場予定です。このオープンリレーは障がいの程度による係数が基準以下なら男子女子を問わず1チーム2人から4人までの選手が出場できます。一度滑った選手が再び出てきてもいいというルールなんです。なので日本勢はレジェンドの新田選手が1走と3走、金メダリストの川除選手が2走と4走を滑ります。距離は2.5キロのコースを4周。新田選手は今大会が集大成と語っていますが、最後のレースを愛弟子とともに金メダルで飾ることができるのか、こちらも注目です。
なお今夜行われる閉会式、騎手は開会式に続き川除選手が務めることになりました。10日間の熱戦が幕を下ろします。
~3月12日ニッポン放送「北京2022パラリンピックインフォメーション」(9:46~)より