黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(4月11日放送)に俳優で歌手の中村雅俊が出演。32年ぶりの再会を懐かしがった。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。4月11日(月)~4月15日(金)のゲストは俳優で歌手の中村雅俊。1日目は、舞台『富士見町アパートメント2022』について---
黒木)お会いするのは32年ぶりです。32年間お目にかかりませんでしたね。
中村)そうですね、まったく会うこともなく。
黒木)『映画三国志~映画に夢をかける男たち~』というドラマでの撮影でご一緒させていただきました。
中村)東映の岡田茂さんのお話ですよね。
黒木)鮮明に覚えています。
中村)成功したというので、黒木さんと喜んで抱き合うシーンがありましたね。ときの流れはすごいですね、32年前となるとね。
黒木)当時、雅俊さんのイメージは下駄を履いていて……。
中村)デビュー当時ですね。思いがけず「ふれあい」という曲が売れて、歌番組に出なければいけなくなったのですが、いまのようにスタイリストがいないので、自分で勝手に何着てもいいわけですよ。
黒木)レコード大賞のときだと思うのですが、どんな格好で出られるのかと思って福岡の田舎でテレビを拝見していました。下駄で会場から上がっていらしたのですよね。
中村)すみません。本当にね。他の歌手の方を馬鹿にしているようなね。
黒木)いえいえ、格好よかったです。
中村)自分で「こういうのでいいんだ!」と勝手に決めつけて下駄で出ましたね。
黒木)当時、「下駄を鳴らして~」という曲が流行っていましたよね。そういうのもあって下駄だったのですか?
中村)いや、あの曲(「我が良き友よ」)の方があとです。あの曲をつくった吉田拓郎さんに、「お前のためにつくった歌じゃねえんだからな」とか言われました。
黒木)そうのですね。拓郎さんの方があとなのですか。
中村)1974年には下駄を履いて歌番組に出ていますから。
黒木)そんな雅俊さんですが、舞台の出演が控えていらっしゃいます。『富士見町アパートメント2022』、これは4月28日から六本木俳優座劇場で上演されます。この舞台について伺いたいと思いますが、どのような舞台になりますか?
中村)演出が鈴木裕美さんという、いろいろと賞を獲られている方です。
黒木)私もご一緒したことあります。
中村)詐欺師の話なのですよ。老いぼれた詐欺師2人が過去のことを話しながら、「結局あれはああだった」というようなことを話すのですが、これがまた嘘なのです。詐欺師同士で嘘を言い合って、どこまで本当なのかわからない。
黒木)詐欺師同士で詐欺し合うわけですか?
中村)そうです。どこまで本当で、どこまで嘘なのかわからない。相棒だったもう1人の詐欺師に「もう1回やろう」と言うのだけれども、向こうは腰が重い。いろいろと思い出話やら息子の話やら、成功した話などをするのだけれども、息子の話すらどこまで本当なのかわからない。
黒木)でも舞台を最後まで見たらわかるのですよね? それともお客様もだまして終わりですか?
中村)最後にわかります。やはり少し悲しげなところで終わってしまうというストーリーになっています。完全に2人だけでやるのですよ。
黒木)マキノノゾミさんの『フーちゃんのこと』という作品で。
中村)共演する半海一晃君が年下なのですが、先輩詐欺師の役です。半海くんとは実は高校が一緒なのですよ、宮城県で。「そんなことあるんだ」と驚きました。
黒木)女川町ですよね。宮城県女川町の。
中村)出身はそうですが、高校は石巻というところです。石巻高校の後輩が半海くんなのです。身長差もあるのですが、見た目も面白いし、彼自身も俳優として面白いので、すごく楽しみにしています。
中村雅俊(なかむら・まさとし)/ 俳優・歌手
■1951年2月1日生まれ。宮城県女川町出身。
■1970年4月、慶應義塾大学経済学部に入学。
■1973年、大学在学中に文学座附属演劇研究所に入所。
■1974年4月、NTV「われら青春!」の主役に抜擢されデビュー。7月、挿入歌「ふれあい
」で歌手デビューし100万枚突破。
■今までに役者としてTV連続ドラマ主演34本。歌手としてもコンスタントに曲を発表し、
現在シングル55枚、アルバム41枚をリリース。デビューから毎年行う全国コンサートも
1500回を超える。
■加えてCMも味の素、Panasonic等、現在まで36本の広告数を数える。
■2022年4月28日からは 舞台「富士見町アパートメント2022」に出演。
■2022年6月には、大阪・横浜・東京「ビルボードライブ」出演を控える。
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳