「王さんの記録を抜いてはいけない“不文律”が払拭された」ヤクルト村上 日本選手最多56号本塁打を辛坊治郎が称賛

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キャスターの辛坊治郎が10月4日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。プロ野球ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が56号本塁打を放ち、1964年に王貞治さん(当時・巨人)がマークした55本を抜いて日本選手のシーズン最多を更新したことについて、「これで不文律が払拭された」と称賛した。

「王さんの記録を抜いてはいけない“不文律”が払拭された」ヤクルト村上 日本選手最多56号本塁打を辛坊治郎が称賛

【プロ野球ヤクルト対DeNA】7回 シーズン56号となる本塁打で生還し記念ボードを掲げるヤクルト・村上宗隆=神宮球場 撮影日:2022年10月03日 写真提供:産経新聞社

プロ野球ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が3日夜、神宮球場で行われたレギュラーシーズンの最終戦で56号本塁打を放ち、1964年の王貞治さんの記録55本を抜いて日本選手のシーズン最多記録を更新した。本塁打王に加えて、首位打者、打点王と打撃主要3部門のタイトルを独占する三冠王にも輝いた。

辛坊)劇的でしたね。しかも、22歳で三冠王ですよ。

ところで、これは日本流であんまり良くないことかもしれませんが、「王さんの本塁打記録55本を抜いてはいけない」という不文律みたいな雰囲気があったんですよ。かつて、外国人選手が55本という王さんの本塁打記録に近づいてくると、投手は「絶対に王さんの記録を超えさせてはいけない」と、ものすごく慎重な投球になったものです。打者に対しても、「分かってんだろうな。王さんの記録を抜いていいと思ってんのか」みたいな感じで投げていました。

そんな雰囲気の中、王さんの記録は長く破られなかったのですが、王さんの55本をはるかに超える60本の本塁打を記録した外国人選手が出ました。バレンティン選手(当時・ヤクルト)です。そもそもバレンティン選手の本塁打数は他をぶっちぎっていましたから、最終戦が近づいてきても不文律の雰囲気はありませんでした。それで一気に60本の記録をつくったわけです。これはシーズン本塁打記録最多で、破られていません。

ちなみに、王さんと同じ55本には他に外国人選手2人が並んでいます。54本には同じく外国人選手1人が続いています。これには、「王さんの本塁打記録55本を抜いてはいけない」という不文律がやはり働いたんだと思いますよ。ところが今回、村上選手が王さんの記録を超えて56本を達成しました。「記録は抜かれるためにある」とよく言われますが、これによって不文律は払拭されたと思います。22歳の村上選手に対し、「こらっ! 王さんの記録を抜きやがって」なんて言う人は誰もいないですからね。

本当に素晴らしい記録だと思います。これからもどんな記録が生まれるか、村上選手に大いに期待したいと思います。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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