三井不動産・サステナビリティ推進部・企画グループの杉野茂樹が、1月8日(日)、ラジオ番組『三井不動産 presents 横澤夏子 それ、大事なコトでございます。』(ニッポン放送・毎週日曜18時40分~)にゲスト出演。SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」と、目標15「陸の豊かさを守ろう」の2つの目標を達成するために日々行っている事について、トークを披露した。
横澤:現在はSDGsの17の目標の中でどの目標に関係するお仕事をされているのでしょうか?
杉野:いくつかありますが、本日お話しするのは目標13の「気候変動に具体的な対策を」と目標15の「陸の豊かさを守ろう」という2つの目標ですね。
横澤:こちらは、どんな感じなのですか?
杉野:目標15の「陸の豊かさを守ろう」では、森林を持続可能な形で管理・保全することや、劣化した土地の回復、砂漠化への対策、生物多様性の損失を阻止することなど、豊かな自然を守るための取り組みに注力します。この取組により、林業に携わる方々の生計を維持向上させつつ、生物多様性を豊かにし、天然資源の恩恵を将来の世代に伝えることに役立つと考えられます。
横澤:緑を守るだけではなく、この緑に携わっている職業の方も守っていこうと言う事なのですね。
杉野:この目標15を達成することで、温室効果ガスである二酸化炭素の吸収を促進し、熱波や干ばつ、集中豪雨、大型台風など、地球温暖化が引き起こす気候変動に具体的な対策をとっていく目標13につなげていきます。
横澤:大事な事じゃないですか。具体的にはどういう事をされているんでしょうか。
杉野:具体的には、日本は国土面積の7割弱が森林という森林大国です。その約4割は、主に木材の生産のために人工的に育成された人工林であり、健全な状態を維持するには、人の手による適切な管理が欠かせません。第二次世界大戦後、復興のため大量の森林伐採が行われ、その後植林された森林が利用適齢期を迎えています。しかし、1964年木材の輸入自由化とともに国産材の価格が競争力を失い、林業が衰退してしまいました。林業離れによる後継者不足や林業就業者の高齢化などもあり、現在も、多くの人工林で森林が放置されていることが問題視されているんです。
横澤:そのまま放置されているんですね。森林大国でありながら、その森林が放置されているのは問題ですね。
杉野:森林には「洪水や土砂くずれを防ぐ」「水源林として水資源を保全する」「地球温暖化を緩和する」「生物多様性を保全する」などの様々な機能があります。三井不動産グループはデベロッパーの中では唯一、北海道におよそ5,000ha、東京ドーム1,000個分の森林を保有し、「植える、育てる、使う」のサイクルを回す、持続可能な「終わらない森」創りを推進しています。
横澤:でか!保有?凄いですね!大規模ですね!地図を拝見しますと、この北海道の旭川とか富良野の近くにもたくさん森はありますね。
杉野:北海道の全域に広がっておりまして。
横澤:これは、全部三井不動産がお持ちのものですか?
杉野:一つ一つはそんなに大きくはないのですが、場所が分散しておりまして。
横澤:この森を守るための人は足りているんですか?
杉野:地域の森林組合というものがありまして、地域の産業を保護して成長させると。そういう意味もありますので。
横澤:地域も活性化されるのですね!
杉野:地方創生という事になるかと思います。
横澤:森を持っているというのは凄いですね。その森は、いずれ開発したり、家を建てたりするのではなく「森」として育てているんですね。でも、実際どのようにいいことにつながっているのでしょうか?
杉野:三井不動産グループの保有林だけで、毎年およそ21,000トンのCO2を吸収しています。また保有林の40%を占める天然林を保全するとともに人工林の利用方法を工夫することにより、生物多様性の保全にも貢献しています。また、植林研修といった活動も実施をし、輪を広げながら保有林を活用しています。
横澤:森が森である事で、地球環境にとって静かに大事な役割を果たしているんですね。
今回は、三井不動産の視点から、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」と、目標15「陸の豊かさを守ろう」の2つを達成するために行っている事を伺った。横澤夏子は、杉野のスケールの大きい話に圧倒されているようだった。
1月15日分の放送回には、引き続き、杉野が登場する。
番組情報
独自視点の“女子あるある”ネタでブレイクした横澤夏子。妻として、母として、話題に事欠かない横澤ですが、この番組ではひとりの人として、自分や周りの人々、社会にとって「大事なコト」を語ります。
そして、いま社会にとって「大事なコト」であるSDGs。実際に携わっている企業の方をゲストに招き、鋭いツッコミも交えながら、楽しくわかりやすくSDGsをひもときます。