中国、国内メディアに記者資格試験 「暗黒の未来が、すぐそこに」辛坊治郎が嫌悪感

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キャスターの辛坊治郎が1月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国政府が発表した国内メディアを対象にした記者資格試験の導入をめぐり、「ひどい国だ。暗黒の未来が、すぐそこに現出する予感がする」と嫌悪感を示した。

中国、国内メディアに記者資格試験 「暗黒の未来が、すぐそこに」辛坊治郎が嫌悪感

習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は9日、中国共産党第20期中央紀律検査委員会第2回全体会議で重要演説を行った。(北京=新華社記者/李学仁)= 配信日:2003(令和5)年1月10日、クレジット:新華社/共同通信イメージズ

辛坊)中国はひどい国です。中国政府は、国内メディアを対象に記者資格試験を導入すると発表しました。中国とは、こんなことをあからさまにやる国です。どうやら、資格試験で一定点数以上を取らないと記者資格を剥奪されるようです。当然のことながら、「中国共産党、万歳」「習近平、万歳」という思想性の問題が出題され、それに回答するわけでしょう。しかも、試験はスマートフォンを通じて行われ、受験する記者は持っているスマホの中に政府指定の専用アプリケーションをダウンロードしなければならないといいます。

ということは、記者はスマホ内の情報を全て、政府に吸い取られるわけです。そうなると、過去にアクセスして読んだ記事も把握されてしまいますね。おそらく、政府発表の記事にアクセスすればするほど、試験の得点が上がるのだと思われます。要するに、中国共産党の主張をいかに一生懸命に学んだかが点数化され、それが記者の評価につながるということなのでしょう。

飯田浩司アナウンサー)英作家ジョージ・オーウェルが1949年に発表した小説『1984年』そのものですね。『1984年』は、政府が国民全てを管理し、スコア付けするような全体主義の支配による恐怖を描いた未来小説です。

辛坊)『1984年』は典型的なディストピア(反理想郷)小説です。人の頭の中まで政府に支配されてしまうような小説に描かれた最悪な世の中は恐ろしいと思っていたら、ITの進展によって現実化してしまいました。それが今の中国です。今回は記者をターゲットにしていますが、全国民の思想・行動傾向を全て点数化して把握するという小説そのままの暗黒の未来が、すぐそこに現出する予感がします。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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