辛坊治郎が4月13日（木）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』に出演。国が公表する「生産年齢人口統計」について、「かなり水増しされた数字」だと指摘した。

（出典）内閣府（2022）「令和4年版高齢社会白書」　https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s1s_01.pdf

『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』月～木曜日　15時30分～17時30分　生放送

オープニングで、ひょんなことから声優の話になり、辛坊は漫画アニメ『巨人の星』の主人公、星 飛雄馬の声を担当していた声優の古谷徹について触れた。辛坊は「私とほとんど歳が一緒なんですよ」と切り出し、「びっくりなのが巨人の星を小学校時代に見ていた」と語った。歳が近いにも関わらず（辛坊よりも2歳年上）、当時すでに声優として活躍していたことに「いったい、いくつの頃から声優やってたんだ」と思ったという。

続けて、「当時はまだ中学校を卒業して、集団就職で働きに来るという人たちがいた。15歳を超えると、何となく社会人ぽいという雰囲気の時代ではあった」と当時の時代背景を明かした。その話の流れで辛坊は、「最近の色んな統計を見ていて、いまだにこれかよと思うのは、生産年齢人口って日本は15歳からカウントする」と言及。生産年齢人口は「何人の働いている人が、何人の高齢者を支えています」という数字の「分母」になると説明。「いまどき、15歳以上を生産年齢人口で統計取るのおかしくないか?」と疑問と呈した。

今でも様々な事情で15歳からフルタイムで働いている人もいるが、ほとんどが中学卒業直後に集団就職で働きに出ていた時代と違うと指摘。「生産年齢人口として、分母にとって全員働いていますということにするような統計、信用できる?」とも述べ、国が公表する“高齢者を支える現役世代の数“は、「かなり水増しされた数字で、実際はもっと少ない」と語った。

「日本は、社会制度を維持するのが非常に大変になっているということを、もっと鮮明に現実を国民に伝えないと、正しい判断ができない」と苦言を呈した。