経済アナリストのジョセフ・クラフトが9月26日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。日本海で行われている米韓海軍の合同演習について解説した。
米韓海軍が日本海で合同演習
飯田)9月25日~27日までの日程で、アメリカと韓国の海軍が日本海で合同演習を行っています。当然、「北朝鮮を牽制」する意味があると思われます。米韓関係ですが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に代わってからはだいぶ緊密になっていますよね。
クラフト)180度変わりましたね。いままでにないほど日米韓の結束が強くなっています。これは北朝鮮にとって脅威ですので、大きな抑止力になりますし、逆にミサイル発射などの抵抗が今後増える可能性は十分にあります。
習近平氏が日中韓首脳会談を「機が熟したら行う」と韓国首相に告げたのは韓国側のリーク ~処理水問題が収まらなければ難しい
飯田)他方、韓国が議長国である日中韓3ヵ国のサミット(日中韓首脳会談)を2023年中に行いたいという話が出ていますが、行えるのでしょうか?
クラフト)習近平氏が韓国の首相に「機が熟したらやりましょう」と告げたという報道がありましたが、これは実は韓国側のリークで、中国側は何も言っていないのです。
飯田)そうなのですね。
クラフト)韓国は主催国として日中韓首脳会談を行いたいため、そのような情報を流していますが、中国側としては3者協議、特に首脳レベルで行うことは国内向けにも難しい。まず日本と会うには、処理水問題があります。
飯田)処理水の問題。
クラフト)中国も少しやりすぎたところがあり、「どう収めようか」と苦慮していると思いますが、ここが収まらないと首脳間の会議は難しいと思います。
米中首脳会談も決まっていないのに日中韓首脳会談はあり得ない
クラフト)とりあえず外務あるいは防衛高官レベルの協議を行い、その先は様子見するのではないかと思います。
飯田)やるからには成果がないと、中国としては面子が立ちませんよね。中国は失敗する会談は行いませんから。
クラフト)その通りです。もう1つ、中国にとってより重要なのが米中首脳会談です。これが決まっておらず、アメリカとも会っていないのに、日本の首相や韓国の大統領には会えないということです。
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