黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(10月23日放送)に執筆家・環境保護アンバサダーの四角大輔が出演。ミニマルライフについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。10月23日(月)~10月27日(金)のゲストは執筆家・環境保護アンバサダーの四角大輔。1日目は、シンプルとミニマルの違いについて---
黒木)去年(2022年)、『超ミニマル主義』という本を出された際にも、この番組でお話を伺いました。そのときに、私はとても共感してしまいまして、もうこのポストイットは外せないです。「これ、売れますよ」などと言いましたが、ベストセラーになったのですって?
四角)そのあとすごく伸びて、何度も増刷が掛かりました。特にこの番組に出させていただいたあと、全国から反響が届いて、ヒットのきっかけになったのです。
黒木)「2冊目が出たらまた来てください」と言いましたが、『超ミニマル・ライフ』という続編が刊行されました。
四角)おかげさまで続編の『超ミニマル・ライフ』も去年以上に好調です。発売直後に増刷が掛かりました。去年からつながっていますね。
黒木)去年出されたのが『超ミニマル主義』で、今年(2023年)出されたのが『超ミニマル・ライフ』。私は2冊とも持っていてもいいと思います。
四角)実は『超ミニマル主義』をつくったときに膨大なページ数になってしまったので、分けようということで、2冊にしたのです。ですので、2つがセットになっています。
黒木)まずは『超ミニマル主義』を読んで、そこから新刊の『超ミニマル・ライフ』を読まれると、「ミニマルライフがどういうものか」というのがさらに理解しやすいのではないかと思います。
四角)その通りでございます。
黒木)そんな四角さんは、有名アーティストの音楽プロデューサーとして活躍なさっていましたが、39歳にしてすべてを捨ててニュージーランドに行かれました。
四角)そうですね。13~14年前です。
黒木)いまはちょうど帰っていらっしゃるのですか?
四角)そうですね。新刊が出て、そのPRで。
黒木)去年もそうでしたね。
四角)出稼ぎに来ています。同じパターンです。
黒木)今回は何ヵ月ぐらいいらっしゃるのですか?
四角)去年と同様に3ヵ月ぐらいいて、全国津々浦々での講演や、ラジオが好きなので、各地のラジオ局に出していただくために飛び回っています。
黒木)改めて、ミニマルとは何かを簡単に教えてください。
四角)「ミニマルとシンプルの違いって何?」と、よく聞かれるのですが、シンプルというのは、どんどん削ぎ落とした結果、特徴がなくなっていく状態です。ミニマルというのは、削ぎ落とした結果、ある特徴が際立つということです。
黒木)ミニマルは。
四角)「ミニマルアート」や「ミニマルデザイン」というところでよく言われるのですが、「ミニマル」という言葉を使っているのは、あくまで大切なことを最大化するために、どうでもいいことをミニマル、「最小化しましょう」という提案なのです。そんな意味がミニマルにはこもっています。
黒木)Apple製品についたりんごは、まさにミニマルアートだと。
四角)そうですね。もしApple製品にリンゴがついていなければ、皆さん印象に残らないと思います。
黒木)だから、すべてを捨てて1つだけ際立たせるという。それを生活のなかに取り入れましょう、人生のなかに取り入れましょうという本なのですよね。
四角)そうですね。
四角大輔(よすみ・だいすけ)/執筆家・環境保護アンバサダー
■1970年5月25日、大阪府生まれ。ニュージーランド在住。
■1995年、新卒でソニーミュージックに入社。
■2004年、ワーナーミュージックにヘッドハントされる。
■2つのレコード会社に15年近く勤務し、アーティストプロデューサーとして活躍。
■2010年、すべてを捨ててニュージーランドへ移住。半自給自足の「森の生活」を営みながら、1年の半分近くは世界中を旅する「移動生活」を送り、グローバルノマドの第一人者と称される。
■2019年、自著の執筆に集中したいと、仕事の9割を手放して「収入半分作戦」を公言し、「移動生活」の中断を宣言。下がった収入をカバーするため、食料自給率を上げるべく「森の生活」に専念する(畑を3倍にし、果樹を追加で30本植え、海のカヤック釣りをマスターした)。
■現在は、「最もやりたいこと」である子育てに費やす時間を最大化すべく、週3日・午前中だけ働く超ミニマル・ライフを実践中。
■2023年10月、新刊『超ミニマル・ライフ』(ダイヤモンド社)を出版。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳