池田大作氏が死去 公明党「常勝関西」の今後に大きな影を落とすか
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ジャーナリストの須田慎一郎が11月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。創価学会の池田大作名誉会長の死去について解説した。
創価学会の池田大作名誉会長が死去
創価学会は11月18日、池田大作名誉会長が15日夜に老衰のため亡くなったと明らかにした。95歳だった。
飯田)既に近親者による家族葬が行われており、23日に創価学会葬が実施されます。また後日、お別れの会が開かれる予定だということです。
須田)創価学会というと、基本的には仏教信徒の団体です。その一方で、政治的に大きな影響力を持つ団体であることも間違いありません。なおかつ日中国交正常化においても影響力を持っています。日中国交正常化の際は、もちろん当時の田中角栄首相が動いたのですが、背景には公明党の果たした役割も大きい。自民党はもともとパイプがなかったので、パイプ役として公明党が役割を果たしました。その意味では国内政治、あるいは外交にも大きな影響力を持ってきた。その中心人物だったのが池田大作氏でした。池田氏の死去により、「国内政治あるいは外交関係にどんな影響が及ぶのか」を考えなければなりません。
次期衆院選で池田氏の死去が「常勝関西」と言われる関西地区にどう影響するか
飯田)公明党の前身となる公明政治連盟が結成されたのは、池田大作さんが第3代会長に就任したときで、以来、政治路線や拡大路線を取っていきました。
須田)公明党は「常勝関西」と言われています。主に大阪は負けることが許されない選挙区で、最初に議席を獲ったのが参議院の大阪選挙区なのです。そのときの選対本部長が池田大作さんでした。
飯田)選対本部長が。
須田)宗教的な活動と表裏一体をなすために、負けるわけにはいかない。だから常勝関西と言われていました。次回の衆議院選挙では、その常勝関西と言われる選挙区において、日本維新の会が候補者を相次いで立てており、「公明党ピンチ」という状況になっている。そのなかで、池田氏の死去は大きな影を落とすのではないでしょうか。
大きな転換期を迎える創価学会、公明党
飯田)さまざまな批判もあり、政教分離を宣言することもありました。いまは与党として自民党と連立を組んでいますが、そこにも影響が出てくるのでしょうか?
須田)いい悪いは別として、憲法改正や集団的自衛権行使などのブレーキ役を担っている部分もあります。その背景には、「平和の党」とされる公明党の存在があったことは間違いありません。池田大作さんが亡くなり、代表を務める山口那津男さんが次の代表選には出ないということで、宗教団体としての創価学会、そして公明党も大きな転換点を迎えています。そのなかで、自民党と公明党とのパートナーシップも新たに構築されていくのだと思います。
飯田)公明党内では、平和の党なのに「自民党に引きずられているのではないか」という考えの方と、「そうは言っても与党でいることは大事だから」という現実路線の考えを持つ方の間で、議論があるという話も聞きます。その辺りの対立が今後、さらに浮き彫りになってくる可能性がありますか?
須田)平和の党として、コアに活動してきたのは女性部です。女性部の人たちが池田大作氏の死去を受け、「どう考えていくのか」というところも問われているのだと思います。
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